への次郎が行く

カメラと地図を片手に気ままに出かけます。

豊後の小京都・日田

2023年02月26日 | 小京都

2月22日、中部国際空港を定刻に出発し、無事、福岡空港に到着しました。今年、再びの九州です。

 

空港近くでレンタカーを借り、高速道を乗り継いで大分県日田市にやって来ました。

奥さん  「静かなたたずまいだね

への次郎 「向かいは日田温泉郷。その奥に古い町並みがあるよ

 

 

豆田町    

日田は、江戸時代の古い町並みが今も残っていて、「豊後の小京都」と言われています。

特に昔の面影を留めているのは豆田町で、重要伝統的建造物群保存地区になっています。

 

無料駐車場に車を止めて、御幸(みゆき)通りを北上しました。

ちょっと小腹が空いたなぁ

 

と思って歩いていたら、うなぎ屋さん発見!

いた屋うなぎの焼きおにぎりを買って、ベンチに座りいただきました。

 

先に進むと、なまこ壁が特徴の草野本家がありました。

こちら、県内最古の商家で、建物は国指定重要文化財になっています。

 

草野本家の壁板に、天領日田おひなさままつりのポスター。

おひな様の展示公開は、このお宅から始まったそうです。でもこの日は休館。残念でした。

 

その先も、御幸通りがまっすぐに伸びていました。

右の長屋形式の建物は、軒の下が通路になっていました。

奥さん   「どこかにあったよね、あんな軒

への次郎  「新潟県で見たガンギだよ

 

さらに進んで、御幸通りから、この路地を横に入って行くと、

 

京都の路地の雰囲気がありました。

 

路地をさらに行くと、下駄を売っているお店。

日田は下駄で有名なのかなぁ

と思いながら前方を見たら、

 

上町(うわまち)通り沿いに、天領日田はきもの資料館がありました。

中に入ると、4.15メートルの巨大な下駄と、

可愛いおひな様。

 

奥さん  「こちらでは、天領という文字をよく見るね

への次郎 「幕府直轄地だったし、他の小京都との違いを意識してるかな

 

上町通りを進むと、

 

おっ!! 存在感ある!

この3階建ての建物、日本丸館(にほんがんかん)という薬屋さんです。

 

中では、漢方薬原料の展示や、懐かしい薬の販売をしていました。

 

その横には、ちょっと古いおひな様。

 

日本丸館を出て、さらに進むと、

 

花月川沿いに酒蔵発見! 薫長(くんちょう)酒造です。

ここは避けて通れませんよ。即入店。すると、

 

皆さん勝手に、ぐいぐいやっていました。

いいじゃないか、この無規制

 

近くには、こんなものが。

ここでロケがあったから、便乗したね

 

寅さんのお酒を買って出ようとしたら、こちらにもおひな様。

 

薫長酒造から花月川沿いを御幸通りまでやって来ました。

この後、古い町並みを見ながら、駐車場に戻って行きましたが、ちょっと気になったのが、

 

これ。

少しずつ形は異なりますが、軒下につけているお宅が目につきました。

魔除けか、何か意味のある飾りかな…

 

ここで、『男はつらいよ』の第43作が撮影されたのは1990年。あの頃と比べると、電線が地中埋設化され、建物が修復されるなど、整備が進められていました。

 

 

寶屋    

JR日田駅前のホテルルートインにチェックインしたあと、食事に出ました。

やって来たのは、ホテル近くにあった寶屋(たからや)です。

昭和の駅前食堂という感じだね

 

実は、どうしても食べたいものがあって、ここに来ました。それは事前予約が必要なきこりめし弁当(980円)です。

 

テーブル席について、予約していたことを告げると、弁当が持ってこられました。紙包みを解き、ふたを開けると、

これかぁ!

ご飯は麦飯を少し混ぜています。おかずは、ゆで卵、シイタケ、栗の甘露煮、にんじん、こんにゃく、鶏肉。ご飯の上にのっているのは、タクワン、高菜、梅干し、一本ごぼう。ごぼうは柔らかく煮てあり、杉の板で作られたノコギリで細かく切って食べるという趣向です。

弁当箱は日田杉を使った曲げわっば、食材はすべて地元産。

 

食べていたら、女将がおいでになり、遠くからの来店へのお礼と、この弁当の説明がありました。それによると弁当は、日田の林業を応援している団体から相談を受けた店主が2013年に考案したものだそうです。

林業が発達した山国・日田にぴったりの弁当でした。

 

一方、奥さんが注文したのは、日田のB級グルメ日田焼きそばです。

こちらは食べてみると、普通の焼きそばとは全く違う食感。炒めたというより、少し硬くなるくらい焼いたそばという感じでした。

 

弁当といい、焼きそばといい、他では食べられないものをいただけました。