言語と非言語の意識が混ざる汽水域で
視界が一瞬チラと開けて自分が見えた
コロコロ転がるビー玉が穴から転がり出て
小さなスペースに出たところ
そこからまた選べる道はいくつもある
ここはいわば踊り場
しばらく動くつもりはない
この春は家族がみんな飛び立とうとしている
まだはっきりと形にはなっていなくても私にはわかる
背中に彼らの重みと形の後がすうすうとあるから
いつものように
(ああ、そうか)
見えたからようやく
身をくねらせ引っかかりから自由になる
重みが頭のてっぺんから剥がれて落ちていく
不要になったロケットの加速装置みたいに
軽くなったところでやっと落ち着いて
しばらくは動かない
毛羽立ちを整えてひきつれをゆるめ
無理な力がかかったところをあやす
私であるというものの最適化
そのプロセスも私であるというものだから
丁寧にバランスを調整する
一番小さいところもそのままに置いて
どこにも力みのない綺麗なニュートラル
そこから初めてまた転がっていける
視界が一瞬チラと開けて自分が見えた
コロコロ転がるビー玉が穴から転がり出て
小さなスペースに出たところ
そこからまた選べる道はいくつもある
ここはいわば踊り場
しばらく動くつもりはない
この春は家族がみんな飛び立とうとしている
まだはっきりと形にはなっていなくても私にはわかる
背中に彼らの重みと形の後がすうすうとあるから
いつものように
(ああ、そうか)
見えたからようやく
身をくねらせ引っかかりから自由になる
重みが頭のてっぺんから剥がれて落ちていく
不要になったロケットの加速装置みたいに
軽くなったところでやっと落ち着いて
しばらくは動かない
毛羽立ちを整えてひきつれをゆるめ
無理な力がかかったところをあやす
私であるというものの最適化
そのプロセスも私であるというものだから
丁寧にバランスを調整する
一番小さいところもそのままに置いて
どこにも力みのない綺麗なニュートラル
そこから初めてまた転がっていける
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