みんなの幼稚園

ひぶな幼稚園での子どもたちの様子
モンテッソーリ教育について紹介いたします。

『子ども達に生かされた私の三つの青春』(5)子育ての時代

2019年11月22日 | キミヱ先生

(5)子育ての時代

 

私は、男の子ばかりでしたが、性別を言々する前に、誰もが人間として生活の自立が出来るように、洗濯も掃除も料理も、子どもに見せながら、教えながら一緒にやりました。

大工道具も与えました。

 

 

「男の子に、あんなことをさせて」と近所の奥さん達に笑われましたが、私はこれを理解してもらうのに努めました。

後日、おばあちゃんが「先生をした人は、気の長いことよ」と叔母に述懐したそうですがまさにその通りです。

 

しかし、子ども達は目を輝かせ、楽しんで生活する方法を覚えてくれました、

近所の子ども達もよく集まりました。

そして次のような会話が聞こえてきました。

 

「徹っちゃん(次男徹二)はいいなぁ おばさんは何でもさせてくれる」

「うちの母さんは怒ってばかりだ」

「僕も徹っちゃんの家に生まれてくればよかったなぁ」

と友達に言われると、息子は得意になって連れてきたものです。

男の子も女の子も集まりました。

 

そして長男が4年生の時の通知簿に、担任から、こんな便りをいただきました。

「お宅のお子さんは、勉強もさることながら、毎日掃除担当をしてくれます。これには頭が下がります」と。

 

 

初めて知った私は、長男にそのことを尋ねますと、「教室を使った後は掃除をすると気持ちいいのに、どうしてみんな逃げて帰るんだろう」

だから僕はただ手伝って帰るだけ」と何気なく答えるのです。

それは私を満足させました。

 

日常生活の自立が出来た子ども達、長じて次々と東京へ出ましたが、兄弟での自炊生活に私は、お金の心配をするだけで済みました。

帰省するときにも1枚の汚れ物も持たず、幼稚園の手伝いを時間表に組んでありました。

 

それから数年後、モンテッソーリ教育に出合った時、私の子育ては間違っていなかった事に感動し、自信と確信をもって直に取り組むことが出来ました。

 


 

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