さんぽで出会う花鳥風月

ひでじいの四季の写真

クマバチ

2021-07-17 21:43:02 | 昆虫

*2021年7月17日撮影

 昨日梅雨明けだったそうです。ここ3日ほど良い天気が続いたと思ったら、やはり。
 今年の梅雨はよく雨が降りました。ほぼ毎日のように降りました。ときには豪雨も。
 そして、梅雨が明けたら早速の猛暑です。
 今日も35℃越えの気温でした。

 今年はクマバチの姿をよく見かけるので、たくさん写真を撮ることができました。そのなかの一部をごらんいただきたいと思います。
 梅雨の間は見かけませんでしたが、梅雨明けとともに姿を見せたクマバチ。
 今日は、イヌゴシュユ(通称ビービーツリー)の花(雄花が咲いています)に取り付いています。





*2021年7月16日撮影

 昨日のクマバチは、ハナツクバネウツギ(通称アベリア)の花に群がっていました。

 クマバチはずんぐりして黒いので、「熊」の名がついているのは納得です。
 体が大きくてブーンという羽音が目立つので、怖がられることが多いのですが、きわめておとなしい昆虫で人を襲うようなことはありません。





*2021年7月14日撮影

 この日はアジサイの花に訪れたクマバチを撮影できました。
 
 ハチの中には、スズメバチやアシナガバチのように肉食のハチもいますが、クマバチはハナバチの仲間なので、花の蜜と花粉を食料としています。
 ハナバチ類は通常、人を襲ったり刺したりはしません。





*2021年5月29日撮影

 梅雨の前5月末に撮影した、ノイバラとクマバチの取り合わせです。

 クマバチというのはじつはクマバチ類の総称なのだそうです。
 クマバチ類は世界中に500種ほどの仲間がいるとされていて、日本にも5種が生息しているのだそうです。
 それで、この写真のクマバチは正式には「キムネクマバチ」というクマバチなのだとか。
 日本にいる5種のうち4種類はそれぞれ離島などの地域限定種なので、通常本州で見かけるクマバチは「キムネクマバチ」に限られるようです。





*2021年5月13日撮影

 この写真は5月に、我が家に咲いていた草花、アジュガ(セイヨウキランソウの園芸種)にやってきたクマバチです。
 なかなか珍しい取り合わせではないかと思っています。

 クマバチ(キムネクマバチ)の雌雄の見分けはよく分かりません。
 目の大きさや形ひいては顔つきが違うというのが図鑑などの解説ですが、実物を納得するほどには観察していないので、なんとも言えません。





*2021年5月7日撮影

 5月初め、さかんに空中をホバリングしていたクマバチを撮影することができました。

 空中をホバリングしているクマバチは雄で、雌が来るのをこうして監視しているのだそうです。
 ホバリングしながら、なにか動くものが空中を飛ぶと、さっと近寄って行って雌のクマバチかどうかを確認するといいます。
 雄のハチは毒針を持たないので、こうして空中に浮かぶクマバチに近寄っても全く危険はないのですが、見た感じはなかなか危険な雰囲気があります。
 実際は雄のクマバチは人間などには全く関心がなく、ひたすら雌を待っているだけなので、今後ホバリングするクマバチを警戒するのはやめましょう。
 クマバチのホバリングは春の間だけのようです。

ヨモギハムシ

2021-06-17 22:44:46 | 昆虫

*2021年6月17日撮影

 6月も半ばになって、気温が30℃を超える日が珍しくなくなってきました。
 もう真夏のようです。でもまだ梅雨入りはしていません。
 昨年の今頃は、連日35℃を超える猛暑だったことを思うと、それよりはだいぶましなようです。

 春に花を咲かせるイネ科の植物たちはもう枯れ始めていて、夏以降に花を咲かせるグループは今穂をのばし始めています。
 入れ替わりの時期というわけです。
 そんなイネ科の植物たちの細い茎などに、黒っぽいハムシをよく見かけます。

 これはヨモギハムシではないかと思っています。
 写真はカモジグサの穂先から茎のほうに向かって歩いていたヨモギハムシです。





*2021年6月15日撮影

 この写真は、カモガヤの茎にとりついているヨモギハムシです。
 体長は1cmくらいありそうです。
 ハムシとしては大きいと思います。
 色は黒っぽく見えますが、青みを帯びて光っています。

 カモガヤもカモジグサも春に咲くグループで、もう枯れ始めています。





*2021年6月14日撮影

 ヨモギの葉にヨモギハムシです。
 ヨモギハムシという名前のとおり、ヨモギを食草としているので、ヨモギにとりつくのが本来の姿です。
 ハムシというのは「葉虫」と書いて、植物の葉を食べて生きている小さな昆虫類です。
 体は小さいけれど、とても美しい色をしたハムシたちがいます。





*2021年6月14日撮影

 この草は何でしょうか。イチゴツナギかもしれませんが、分かりません。

 本来ヨモギにつくはずのヨモギハムシが、なぜイネ科の植物の穂や茎にいるのか、というのも謎です。
 もしかするとヨモギハムシではないのかもしれませんが、分かりません。





*2021年6月9日撮影

 もういちど、カモジグサの穂にとりついているヨモギハムシの写真です。
 姿かたちはヨモギハムシに見えるのですが、間違っていたらごめんなさいです。
 イネ科の植物を食草にしているハムシというのがいるものなのか調べてみましたが、分かりませんでした。
 ヨモギを食草としているけれど、何か他の理由があって、イネ科の植物の上にも来ているのかも知れない、などと妄想も浮かびます。

 というわけで、はっきりしないけれどヨモギハムシらしいハムシの写真でした。
 

キオビツヤハナバチ

2021-05-21 20:25:45 | 昆虫

*2021年5月20日撮影

 先週は晴れの日もあったのですが、今週は雨模様の日が続いています。
 まだ梅雨には早いと思います。

 今日は、キオビツヤハナバチという、ごくごく小さなハチを紹介します。





*2021年5月20日撮影

 時折の晴れ間に出かけて、花盛りのハルジオンに取り付く小さなハチなどを撮影しています。
 ハルジオンの花の上に、アリが這い上っているようにしか見えないのですが、さまざまな虫がとりついています。
 多くはハチ類なのですが、そのほかの虫もいます。
 肉眼では、ハチなのか違うのか、何というハチなのかなどはほとんど分かりません。

 写真に撮影して、画像を見ながら、名前を調べます。
 とうとう分からないのが大半なのですが、キオビツヤハナバチとアカガネコハナバチは、図鑑にも載っているので分かりやすいです。
 その片方の、キオビツヤハナバチです。





*2021年5月15日撮影

 花に依存して生きているハナバチ類の中で、ごく小さい種類のハチとして、ヒメハナバチ類とコハナバチ類があります。
 体長1cm以下のハチたちですが、どちらかといえばコハナバチ類の方が、ヒメハナバチ類より小さいようです。

 キオビツヤハナバチは、ヒメハナバチ類に属しています。
 体長は7〜8mmというところでしょうか。





*2021年5月13日撮影

 キオビツヤハナバチは、光沢のある黒い身体に、鮮やかな黄色い模様を持っています。
 ただ、あまりに小さいため、なかなか認識できません。
 昔の人は、よく観察して名付けたものだと感心します。
 腹部の黄色い縞模様は、縞の太さが微妙に変化するのが、このハチの特徴です。





*2021年5月13日撮影

 今回はすべてハルジオンの花の上にいるキオビツヤハナバチの写真です。

 このハチの出現する時期は春から夏の終わりにかけてだとされているので、時期が過ぎれば他の花にとりつくのだと思います。
 ハルジオンの次には、よく似たヒメジョオンの花が咲くので、引き続き観察してみたいと思います。
 

ナミホシヒラタアブ

2021-03-28 22:41:58 | 昆虫

*2021年3月28日撮影

 3月ももう終わりです。
 なんだか曇りの日が多いのですが、ときに日がさすと思いの外暖かくて、春を実感します。

 東京は桜が満開のようですが、こちらは梅がほんの咲き始め。
 地面に張り付いている草花も少しづつ花を咲かせています。

 よく見ていないと気がつかない程度に、虫たちも姿を見せ始めました。
 今日の写真はナミホシヒラタアブです。オオイヌノフグリの花の周りを飛び回っていました。





*2021年3月28日撮影

 ナミホシヒラタアブは成虫で越冬するので、春の早くから姿をみせます。
 成虫は花の蜜を吸って生きることから、ハナアブと呼ばれる昆虫の中の一種です。
 アブという名がついていますが、いわゆるアブとは別種の昆虫で、人を刺したりはしません。





2021年3月28日撮影

 ナミホシヒラタアブの幼虫はアブラムシを食べて育つのだそうです。
 成虫は花の蜜を吸うことで、花粉を運び受粉させることに役立っています。
 というわけで、ナミホシヒラタアブは、益虫の部類に入るようです。
 ヒラタアブ類は、みなそうなのではないかとも思いますが。

 

ナツアカネ

2020-09-04 22:57:04 | 昆虫

*2020年9月4日撮影

 9月になりました。台風のシーズンが始まっています。

 お盆過ぎには少し気温が下がって過ごしやすくなるものと思っていたら、8月後半も猛暑の日々が続きました。
 8月28日には気温37.9℃で、この日の日本一になりました。
 気温日本一は6月10日の36.4℃に続いて、今年2回目です。
 9月になっても猛暑の日々が続いているので、なかなか散歩もままなりません。

 野の花は少しづつ秋バージョンに替わりつつあります。
 赤トンボも、ナツアカネが見られるようになってきました。
 名前はナツアカネですが、このトンボが出てきたら夏はもう終わりです。
 写真は、とても綺麗な赤い色のナツアカネです。





*2020年9月3日撮影

 新型コロナウィルスの感染拡大は夏になってもおさまらないようです。
 感染者のいなかったここ会津でも、8月19日に最初の感染者が出て、昨日9月3日までに16人の感染が確認されています。
 どなたも無症状または軽症であることが救いです。
 
 赤トンボを代表する2大勢力は、アキアカネとナツアカネです。
 アキアカネは春に出現し、夏の最盛期には姿を消しますが、秋が近づくとまたやってきます。
 アキアカネが美しい赤い色に染まるのは、秋になってからです。
 一方、ナツアカネの方は名前に反して夏にその姿を見ることは珍しく、秋になる頃に出てくるというイメージです。
 ナツアカネは最初から美しい赤い色をしていることが多く、特に顔が赤くなるのが特徴です。





*2020年9月3日撮影

 顔の赤いナツアカネを、正面から撮影できました。
 
 いつになったら過ごしやすい秋の気温になるのだろうかと、思案の日々です。
 気象の異常は短期間で元に戻るようなものではないので、今後の心構えとして、夏の暑さは年々ひどくなるものと覚悟しないとだめかもしれません。
 冬の雪は減るのかもしれません。
 どうなることでしょうか。