さんぽで出会う花鳥風月

ひでじいの四季の写真

ネコヤナギ

2020-02-14 22:28:24 | 樹木

*2020年2月14日撮影

 寒波は過ぎたようで、今日は暖かい1日でした。
 ただ曇り空で、日が差すことはありませんでした。
 雪はもちろん降りません。もう春になったかのようです。

 会津の鶴ヶ城の南側に流れる「湯川」は私の散歩コースですが、昨年から川底の土砂の撤去工事が行われています。
 豪雨などの際の河川の氾濫に対する対処なのだと思います。川底を数十センチ掘り下げるようです。
 当然、川の中の堆積された土の上に生えている草や木は根こそぎ撤去されます。
 川岸の土手にあたる部分の植物には影響はありませんが、川の中に生えていたヨシやヤナギやその他たくさんの植物が消えます。
 植物が復活するまで、川沿いの散歩はつまらなくなりそうです。

 今日の写真はまだ工事が行われていない場所に生えている、ネコヤナギです。
 じつはヤナギ類の区別はつきにくくて、これがネコヤナギであることの確信は持てないのですが、私の独断でネコヤナギとします。
 芽鱗(がりん、芽を覆っている帽子型の皮)を押しのけて、花が開こうとしているところです。





*2020年2月14日撮影

 雪が降らずに暖かいので、まるで春がきたような意識でいますが、まだ2月。
 一年中で一番寒い時期です。
 だからそんな時期に、柳の芽が開こうとしていることがまさに異例です。
 ネコヤナギの芽は大きくて赤いのが特徴です。





*2020年2月14日撮影

 大きな花芽から大きな絹毛の花が咲きます。
 これはまだ小さいですが、もっと大きくなると思います。

 ヤナギ類はみなこういう絹毛の花を咲かせますが、大きさや形はさまざまです。
 ネコヤナギは最も大きくて見事な花を咲かせることと、花の咲くのが早いことから、観賞用に親しまれてきました。





*2020年2月14日撮影

 開きかけのネコヤナギの花。
 独特の色合いを見せています。
 ちゃんと開けば、銀色に光るおなじみのネコヤナギの花になると思います。
 ネコヤナギは雌雄別株なので、もっと時期が過ぎれば、絹毛の中から雄しべまたは雌しべが出てきます。
 それもまたとても美しい見ものです。