東京育伸会*塾長ブログ*親子で学びを楽しむ為に出来る事

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伸び悩む理由

2012-04-10 01:09:49 | 学習法について
学力を付ける為の手段は様々ですね

目標の違いもありますし、向き不向きもあります

しかし、義務教育においてはどの専門分野に進んでいくかは別として

必要な基礎学力ですよね。

小学校の頃はとても明朗だったのに、高校受験では失敗したとか

上位の高校に合格したのに大学までは学力が維持できなかった

その逆に、いつの間にか成績を伸ばし、皆がビックリするような進学をした。

こうした様々な事例を耳にした事があるかと思います。

ではその違いはいつから?どうしてそうなったの?

となるのですが・・・


学習法の一つに「先取り教育」というものがありますね

これに対して否定的に考えてはいませんが、条件があります

“現学年の学習がよほど深く理解できている場合”なら良いと思います。

しかし、先へ先へと焦っても、どこかで横並びになってくる

例えば、誰よりも早くひらがなを覚えたとしても、いずれ皆覚えるんです

しかも後から覚えたお子さんの方が上手に書く事が出来る事もある。

いち早く九九を覚えても学年が終わるころには皆九九が言えます。


先へ先へと急ぐ事で、余裕を持って自分で考えたり、想像を膨らませて自由な発想を楽しんだり

という経験が乏しくなるのであれば、いずれ伸び伸びと学習してきた子に追い越されます。

学力は「知識」だけで成り立っているのではないからです。


今のお子さんはお稽古事にお勉強にと忙しい毎日です。

「お稽古事で感性を豊かにしたり、多くの経験をさせてあげたい」

とお考えの親御様も多いですね。

もちろんとても良い事だと思います。ただお子さんが低学年でしたら

枠にとらわれず、お稽古から学ぶ物を伸び伸びと吸収しているか?と考えてみてください。


私事ですが、昔、息子たちを大手のスイミングスクールに通わせていました。

しかし、進級の為に練習量や指導も厳しく、私自信いつの間にか進級にこだわり強制してしまっていたんです

その後、区民間でなさっていたクラブに変更してから水泳を楽しめるようになったようでした。

勿論、学校での級は1級以上でしたし、今でも泳ぎに自信を持っています。

オリンピック選手に育てようと言うのなら違うのでしょうが

お稽古事を通じて多くの事を学んで欲しいと考えた時、枠にはめるやり方がむしろ個性を潰してしまい

後々に伸び悩む事になるんだと思います。


また、難易度の高い難しい問題ばかりに取り組むお子さんも伸び悩む事が多いようです。

簡単な問題ではつまらない、退屈してしまう。そういったお子さんは稀です。

ただこうしたお子さんが伸び悩む理由は基本的な学習をしたがらない事にあります。

センスが良く、理解が早いので1度解説されたら大体わかってしまうのですが

この大体が問題なんです。

木に例えてみると分かりやすいでしょうか・・・

幹は基礎学力です。成長はゆっくりですがしっかりした太い幹になり

少々の事には動じず、いずれ大木になります。


伸び悩む理由は基礎学力の弱さと自由な思想の乏しさからくるのではないかと

思います。