*タイトルに番号のある記事はカテゴリーから入ると
飼育過程等に繋がります。
ホラサビクワガタ Foraminis perforatus sabanus (以下サバナス)の
産卵セットを組んで2ヶ月半が過ぎました。
その間、雌雄が摂食する場面を幾度か見ましたが、交尾の様子は確認できず
また、ハンドペアリングも試しましたがうまくいきませんでした。
↓ 「サビ」という名の付く種特有の異物付着
最近ではメスはマット表面に現れず、オスばかり見るようになっていました。
また、マット内にも移動の痕跡らしきものが見当たらないため
少し不安になり、今日掘り出してみました。
↓ 2022年1月15日 コナラ3本を産卵一番で埋めたセット
材とマットをトレイに移すと、一つの材に齧った痕が見つかりました。
齧り痕周辺を慎重に削っていくと母虫が現れ
腹部下方の木くずを詰め込んだ先に卵が出てきました。
↓ 削り痕 2022年4月2日掘出し
↓ 削っていくと母虫が現れた
↓ 産座から取り出した母虫と、卵
母虫が産座にいたのは産卵して間もないせいか
それとも他に意味があるのかはわかりませんが
今日見た限りでは母虫は狭いスペースにおり
卵も産みたてのようには感じませんでした。
仮に、母虫は産卵後もある一定期間狭いスペースにとどまるのであれば
孵化までの期間によっては短期間で多くの産卵は見込めないかもしれません。
次に母虫がマット表面に出てきたときは材を確認してみます。
今日の掘り出しでは1卵のみ確認できました。
産座ごと取り出した卵はpカップに入れ成長を観察します。
↓ pカップで産座ごと管理
セットから2か月半ほど過ぎた初めての掘り出しでは
朽ち木削り痕の中から母虫と卵が出てきたことに違和感を感じ
サバナスの産卵に関して検索してみると
そこそこ幼虫が採れたような話は出てきますが
生態的な記述のヒットはありませんでした。
地味な種を調べようとするとよくあることです。
とりあえずは、産卵の確認ができたので良しとします。
↓ 羽化から3か月以上経過した親虫
2022年4月3日追記
掘出し翌日に卵は孵化しました。
産みたてではありませんでした(2022.4.3.撮影↓)
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