あまのはらふりさけみれば・・・・

北京で単身赴任生活2年、帰国後も中国ネタを書き綴ります。

初めての歯医者(その2 とうとう治療開始)

2013-10-27 11:45:54 | 日記
 ここまで来てジタバタしても始まらない。
 いや治療が始まらないと困るのである。
 大の大人が、おっさんがエエ歳こいて歯医者を怖がってどうする、
と自分に言い聞かせながら、マンションを目指した。

 看板がなく、入り口も判らないが、北京では有名な日本料理屋が
入っており、懐かしい神戸の有名なステーキ店と同じ名前の鉄板焼
き屋もあって、この建物に違いないと、意を決して、守衛さんに尋
ねると、裏側に入り口があるとのこと。

 進んでいくと、窓の中には、あの椅子が・・・。
 もう疑う余地もない、ここが目指す歯医者さんである。

 約束の5分前なので、恐る恐る自動ドアのボタンを押す。
 まずは問診票を書く。
 
 すると、 
「お待たせしました。○○と申します。」
なんと、目の前の綺麗な女性が先生だという。

 なんだか、男性の先生より安心する。可愛げも何もない大きな子供
の患者がここにいるのだが、
「今日は、試しに削る練習だけでもいいですよ。麻酔もしますから
ぜんせん痛くないですよ。」
と何ともやさしいお言葉。
 しかしながら、穴は相当大きく、神経を抜くか、抜かないまでも
神経に響くようなところまで削らなければならないので、どうするか、
選択を迫られてからの練習云々の話しなのである。
「一気にやってください。」
 少しでも通院回数を減らしたい(怖い思いは少ないほうがよい。)
と考えた拙者は、今回、主な神経を抜くことを希望した。

 麻酔が打たれる。口の内側が少し引っ張られるような感じがしたと
思ったら、もう終わっていた。お酒を飲まない女性なら1本、普通は
2本のところ、2本半も局部麻酔をかけていただいた。
 奥歯は利きにくい、酒豪には利きにくいとの理由による。

 肩に力を入れて、治療開始を待つ。
 緊張のあまり発汗してきた。

 ところが、肝心の治療は、拍子抜け。
 痛くも何ともない。神経を掻きだすときに骨伝導で、鼓膜にゴリゴリ
という振動が伝わるのが気持ち悪かったくらい。

 あっさりと1回目の治療は終了。
 2回目の治療を予約して、麻酔のかかったまま、中国語の授業へ。
 発音が悪いのは麻酔のせいにしつつ授業も終了。
 盛りだくさんの一日だった。

 麻酔が切れた際の鎮痛剤もいただいたが、施術と術後の処置がよかっ
たのだろう、薬の世話にならずにぐっすりと眠ることができた。

(更に続く)