とある土曜の朝のこと、この日は電話クンよく働いた日だった。
まずは、奇妙な着信音に驚く、インド風の音楽でボーカル入りが流れる。
音の方向には電話クン、どうやら犯人らしい。
朝はええけど、夜になったら不気味やでぇと思いつつ、
受話器をとってみると、日本の自宅から、これはまぁ良い。
そのあと立て続けの2本は、なんじゃこりゃぁ、であった。
まずは、訳のわからん、投資話か商品の押し売りか、勢い有りすぎな一方的な
トーク暴力。しかもどうやら自動再生。
受話器をガチャンと置いてやった。
撃退撃退、よしよし。
そこに、アンじゃラほにゃらかヤー、とまた謎のインド音楽。
またかいなぁ、と受話器を取ると・・・。
まったく聞いたことのない女性の声でなれなれしい会話が吹っかけられた。
赤の他人「喂、大哥?(もしもし、アニキ?)」
おっさん「喂、喂。(はぁ、もしもーーーし?)」
赤の他人「喂、大哥、你好。(もしもし、アニキ、こんちわ。)」
おっさん「喂、不好。(はぁ、気分悪いわ。)」
赤の他人「大哥、是我。(アニキ、わ・た・し。)」
おっさん「喂、你是谁呀? (はい?おたくどちらさん?;つとめて北京風に)」
赤の他人「・・・・。」
おっさん「是谁?你打错了吗?(誰やねん、間違い電話ちゃうか。)」
赤の他人「不好意思。(すみません、と消え入りそうな声で。)」
おっさん「好。明白了吗?(もうええ、判りましたね。);つとめて不機嫌に」
とまぁこんな具合でした。
なぜだか、この日はとってもインディーな朝でした。