北京赴任中、日本からわざわざ訪ねていてくれたのは、二組、合計三回の
客人来訪だった。
家族は長女の部活や高校受験もあって一度も大陸の地を踏むこといまま、拙者の帰任となった。
そんな貴重なひと組の皆さんと再会する機会を得た。
亡父の知人・友人を中心に4人の人生の先輩がたと夕飯をご一緒した。
あの料理はうまかった、云々という話になった。
お店の名前はなんだったかな、と一人が尋ねた途端、ある方が即座に「コン イー ジー」
と中国語で返された。
その方は、なんと、
毛沢東と握手をし、
周恩来と話した
のだそうだ。
国交回復より前に中国にわたっただけに、民間交流として破格の待遇を受けることもあった
ようだ。
そんな皆さんが北京にお越しになった際に、若輩の拙者が、ご案内したのは、孔乙己酒家
(コン イー ジー ジュー ジャー)というお店。
結構有名で、安くておいしい、かつ雰囲気も中国にしては悪くない。
事前に聞いていたお客様の要望「紹興酒がおいしくて、それに合う料理を出すお店」に沿う
店として選んだにはそれなりのわけがあった。
実は店の名前は、かの文豪、魯迅の小説の題名であり、その主人公の名前でもある。
紹興酒が大好きな主人公が、必ず食べるのが、茴香豆(ホイ シァン ドゥ)というソラマメ
の煮物もの。このお店の名物料理でもある。
紹興酒で長時間煮込んだ豆はやわらかくて、食べやすい。
杭州名物の東坡肉(トンポーロー)は、日本の角煮のイメージ。
杭州の名物料理で、このお店ではこれまた紹興酒で煮込むため、しつこさがなくさっぱりと
した仕上がりに。こちらも看板メニューだ。
お店の予約後も確認のお電話が入ったり、直前の時間変更にも快く対応してくれるなど、接客
も中国とは思えないものだった。
魯迅の故郷は杭州。このお店は北京を代表する杭州料理店といっても過言ではなかろう。
日本語は全く通じないので、日本人向けのガイドにはのることはないが、個人のブログでは
何名かがレポートとされているので、検索してみてください。
客人来訪だった。
家族は長女の部活や高校受験もあって一度も大陸の地を踏むこといまま、拙者の帰任となった。
そんな貴重なひと組の皆さんと再会する機会を得た。
亡父の知人・友人を中心に4人の人生の先輩がたと夕飯をご一緒した。
あの料理はうまかった、云々という話になった。
お店の名前はなんだったかな、と一人が尋ねた途端、ある方が即座に「コン イー ジー」
と中国語で返された。
その方は、なんと、
毛沢東と握手をし、
周恩来と話した
のだそうだ。
国交回復より前に中国にわたっただけに、民間交流として破格の待遇を受けることもあった
ようだ。
そんな皆さんが北京にお越しになった際に、若輩の拙者が、ご案内したのは、孔乙己酒家
(コン イー ジー ジュー ジャー)というお店。
結構有名で、安くておいしい、かつ雰囲気も中国にしては悪くない。
事前に聞いていたお客様の要望「紹興酒がおいしくて、それに合う料理を出すお店」に沿う
店として選んだにはそれなりのわけがあった。
実は店の名前は、かの文豪、魯迅の小説の題名であり、その主人公の名前でもある。
紹興酒が大好きな主人公が、必ず食べるのが、茴香豆(ホイ シァン ドゥ)というソラマメ
の煮物もの。このお店の名物料理でもある。
紹興酒で長時間煮込んだ豆はやわらかくて、食べやすい。
杭州名物の東坡肉(トンポーロー)は、日本の角煮のイメージ。
杭州の名物料理で、このお店ではこれまた紹興酒で煮込むため、しつこさがなくさっぱりと
した仕上がりに。こちらも看板メニューだ。
お店の予約後も確認のお電話が入ったり、直前の時間変更にも快く対応してくれるなど、接客
も中国とは思えないものだった。
魯迅の故郷は杭州。このお店は北京を代表する杭州料理店といっても過言ではなかろう。
日本語は全く通じないので、日本人向けのガイドにはのることはないが、個人のブログでは
何名かがレポートとされているので、検索してみてください。