きんつばを半分にきるぎこちなさ あきオジ

送り出す人も二人か船が出る あきオジ

タンポポを見下している遊歩道 あきオジ

富士山が記憶を抜けて初夏になり あきオジ

茶摘唄聞こえそうな里を抜け あきオジ

富士スピードウエイの脇を通りました。
轟音が聞こえますが
かつてのにぎわいはないとか

時代は記憶さえも置き去りにするのですね。

富士山を春の句にするそれもいい あきオジ

上品さなど要らないと言いながら
こだわっているのも面白いですね。

何もかも押し込められた初夏の庭 あきオジ

ここに宇宙を見出そうとするのは窮屈なことなのでしょうね。

豪華船そう言いたくもなき初夏の風 あきオジ

豪華船
そのような言い方を誰がするのでしょうかね。

風ゆれて汗にじみ出す墓参り あきオジ

パフォーマンス
懸命さだけは伝わってきます。