きびしい暑さが続く今年の夏である。
この取っつきにくそうなタイトルの本を
暑さに逆らうようにして手に取り読んでみた。
斎藤先生いわく。「語彙力をつけるには
インプットも大事だがアウトプットも必要だ。
インプットした語彙はお金と同じ。持っている
だけでは紙切れと同じ。上手に活用してこそ
価値を発揮する」と。
これだと思う言葉があったらおおいに使ったら
良いということである。
そこで一言。
「心頭を滅却すれば火もまた涼し」
どんな苦しみも精神を鍛えて超越すれば
苦しみと感じない、という意味である。
塾の講師をしていた頃、今頃は夏期講習で
忙しかったが、生徒にはこのことわざを言った
ことはない。
何故なら今の若者にそうした精神訓話は受けないし
理解されないからである。