占有屋というのはバブル時代に生まれた言葉であるから
話はいささか古くなる。
先日直木賞を受賞した恩田陸の「線路脇の家」という短編
を読んだ。
一枚の油絵「線路脇の家」から映画「サイコ」へと連想が
つながり最後は「占有屋」にたどり着くというストーリーである。
物の本によれば占有屋というのは競売物件を落札した人間
に対して居座りながら膨大な立ち退き料を要求する人たちの
ことであるという。
作者の恩田陸という人は一時期不動産屋で働いていたことが
あり、その時の経験からこの作品は生まれたものであることは
容易に推察できる。
ただ、油絵から得たイメージを膨らませ、それを占有屋に結び
つけるにはいささか無理があるかも知れない、というのが私の
読後感である。
ポチ行脚中です。
奥田陸さん・・・
蜜蜂と遠雷で直木賞受賞くらいの認識で
「線路脇の家」と言う短編は知りませんでした。
いろいろ引き出しが多いですね(^○^)
父が・・・
国鉄の車掌さんでしたので官舎は
まさに線路脇にありました。
機関車が・・・
通過するたび揺れるほどの脇ではありませんが、
父が手を振る姿を母と見ていた思い出が。
お立ち寄りして・・・
思いがけなく両親の事を思い出して
良い供養になりました。
こんばんは。
引出が多いというわけでは
ないのですが。
お父上が国鉄マンでしたか。
線路脇の官舎なのはありえますね。
「手を振る姿を~」
なんか映画のシーン
みたいで感動します。
ご冥福を。