種田山頭火というと放浪の俳諧師として知られる一風変わった人物である。
早稲田大学文学科を中退。生家が破産し、以後、修行僧の如き托鉢姿で各地
を放浪して歩く。
他人の家の前に立ち、施しのコメや金銭を受けて回って暮らしていたのである。
笠へぽつりと椿だった 山頭火
この句は山頭火が托鉢行脚姿で歩いているときに、上からぽつりと椿が落ちて
きて、かぶっている笠の上に落ちたのであろう。目の前には椿が咲いており
地面には落ち椿が散らばっている。
托鉢姿でなければ体験できないシチュエーションである。
俳句というより自由律詩とよぶべきかもしれない。
コメントありがとうございます。
だいぶ前のことになりますが
藤沢周平に山頭火のことを扱った
小説があり(たしか?)それを読んで
人物に興味を持つようになりました。
例に挙げられた二句はよくご存じ
でしたね。
ご指摘の通り侘しく寂しいイメージ
がありますね。
色々ありがとうございます。
こちらこそよろしくお願いします。
山頭火の自由律俳句、大好きです。
と言っても
「分け入っても分け入っても青い山」
「うしろすがたのしぐれていくか」
誰でも知ってる俳句しか浮かばないのですが。
σ(^_^;)
詫びしく寂しいイメージの山頭火です。
りたいあまんさんは、良く勉強なさって
て色々ご存知。この椿の句は初めて(恥)
綺麗な写真も楽しみに、又いろいろと
教えていただきに参ります。m(_ _)m