チュエボーなチューボーのクラシック中ブログ

人生の半分を過去に生きることがクラシック音楽好きのサダメなんでしょうか?

作曲家アンドレ・ジョリヴェ初来日(1959年)

2016-10-16 21:38:25 | 来日した作曲家

パチンコにはまったことで有名なフランスの作曲家、アンドレ・ジョリヴェ(André Jolivet, 1905-1974)が初来日したときの様子です。レコード音楽雑誌『ディスク』1960年1月号より。



↑ NHK交響楽団を指揮して自作を演奏。

 



↑ ピアノ協奏曲「赤道」の演奏。ピアノは北川正。1959年11月28日(土)都市センターホール(東京都千代田区平河町)。おそらく日本初演。

このピアノ協奏曲をあらためてNMLで聴いてみましたけど、正直、自分の耳には馴染まないなーって感想でした。作曲当時はかっこええ斬新な響き(特にリズム)だったのかもしれませんが、いま聞くとそれが裏目に出てちょっと古臭いような?この曲のなかで唯一気に入ったのは中間楽章Andante con moto 9分間のうちの、さらにド真ん中の、唐突にめっちゃ美しい、たったの3分弱。静かで穏やかな雪の夜のようでアルファ波出まくり。別世界連行パワー強し。対比がナイスなのかもしれないけど、全曲この調子でやってくれてたらよかったのに。。

 



↑ まだパチンコを知らないジョリヴェ。1周回っていつかジョリヴェ・ブームが再び来るかも!?


1960年代・クラシックベストセラーレコード(「レコード・マンスリー」より)

2016-10-16 00:11:12 | メモ

毎月の新譜レコードを紹介する「レコード・マンスリー」という横長の月刊誌が何冊か手許にあります。

そのうち、1960年代のクラシック・レコードの売れ行きランキングを年代順に4つ並べてみます。


↑ 1962年3月号。当初は「Music Monthly」という名前だったんですね。来日直前のヨッフムのシューマン/シューベルト交響曲第4番。

 



↑ 同じく1962年3月号より。運命、未完成、新世界などの超有名曲が並びます。この中では15位「オテロ」全曲が目立ちます(カラヤン/デル・モナコ?)。お金持ちか清水の舞台系のかたが買ったんでしょうね。

 

 

↑ 1965年6月号。カラヤン強し。それと「四季」が2枚ランク・インしていますね。自分としては石丸寛/コロムビア・プロムナード管による名曲集を聴いてみたいです。

 

 



↑ 1967年12月号。超有名曲ばかりが売れる時代を脱したのか、ニールセン「不滅」が3位。R.シュトラウス、マーラー、ブルックナーも入ってきています。

 

 



↑ 同号より解説。「各社が一様に直輸入版に力をいれてきた」んですね。納得。

 



最後に、1968年8月号です。表紙は海野義雄氏。ドイツグラモフォンからレコードを出していたとは知りませんでした。しかもイッセルシュテット指揮。これも聴いてみたい!

 



↑ ここでもイ・ムジチ「四季」が1位。トゥーランガリラ(小澤)が何気に8位に入っています。

 

 

↑ アンセルメの幻想交響曲が3位に入っているのは来日中だったからなんですね。



。。。この「レコード・マンスリー」、当時のクラシック音楽の動向を知る上で貴重。他の号も見たくなりました。