チュエボーなチューボーのクラシック中ブログ

人生の半分を過去に生きることがクラシック音楽好きのサダメなんでしょうか?

昭和のピアニスト・属澄江(さっかすみえ)とザウアー

2021-05-05 20:16:36 | 日本の音楽家

ピアニストの属澄江(さっか すみえ、1910-2001)さんです。



この方は音楽評論家の属啓成(さっか けいせい、1902-1994)氏とご結婚されました。

ちなみに「属澄江」で画像検索するとサボテンの写真がたくさんヒットします。「エケベリア属 澄江」というのがあるらしいです!



昭和16年(1941年)5月5日日比谷公会堂においてリサイタルが開かれています。(『レコード音楽』1941年4月号より)



午後7時30分って、結構遅いスタートですね。

曲目はモーツァルト、ベートーヴェン(31番!)、シューマン、ショパンとナイスなバランスだと思います。



アンコール曲「音楽時計」(印刷されちゃってるけど?)の作曲者「ザウアー」というのはエミール・フォン・ザウアー(Emil von Sauer, 1862-1942)のことで、ネット情報によると澄江さんがウィーンに留学したときの先生だということです。

ザウアーはリストの弟子なので、澄江さんはなんと、リストの孫弟子!

↑ 前列右から3番目、リストのすぐわきに座っているのがザウアー(1884年撮影。属啓成『音楽史大図鑑』より)

 

【追記】属澄江さんの情報が音楽の友別冊『’76 日本の音楽家』に掲載されていました。

ステキな笑顔!福岡生まれの属さんは1934~1937年にウィーンに留学。

上記ザウアーのほかに、榊原直(さかきばら なおし, 1894-1959)、パウル・ショルツ(Paul Scholz, 1889-1944 東京で没)、パウル・ヴァインガルテン(Paul Weingarten, 1886-1948)各氏に師事。

1938年の日比谷公会堂を皮切りに1960年頃まで年一回の独奏会を開き、ラジオ等にも出演されました。

趣味は庭いじり、旅行、高原散策だということです。

【2015年12月17日の記事に情報を追加しました】



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