食の旅人

~ 食べることは生きること、生きることは旅すること、そうだ食べることは旅すること~
  野村洋文

バター

2009-07-02 07:45:48 | 日記
 バターは元来、遊牧民の食糧だった。

 B.C 5世紀頃、共和制花盛りしローマに伝わるのだが、野蛮人の食べ物という偏見から、口に入れることを拒んできた。

 
 ローマにおいて、バターはずっと塗り薬、化粧品として使用されてきた。

 美肌効果があると信じられ、女性達はこぞってバターを身体にぬっていた。

 歯痛にも効くとされ、歯がうずくと、バターをぬっていた。


 長いイタリアの歴史からみると、バターが食用として使用され始めてから、まだまもない。


 油脂を中心とするヨーロッパ料理のなかで、イタリア料理だけは、バターをほとんど使用せず、オリーブオイルに頼っているが、上記の歴史背景が要因の一つになっているような気がする。


 美しくなりたいと、バターを塗りだくっていたローマ人然り、美への憧れは永遠だ。

 
 先ごろ亡くなられた、マイケル・ジャクソン氏は整形手術を繰り返していたが、その最大の理由は、美ではなく、幼い頃、父に虐待を受けたことで彼を憎み、年を重ねるごとに、父に似ていく自分の顔が嫌で、整形を施していた。という根拠が強い。。。。。。遺産相続に関する遺書に、父の名前はない。


 
 バター  から  マイケル・ジャクソン   かなり強引だった。