食の旅人

~ 食べることは生きること、生きることは旅すること、そうだ食べることは旅すること~
  野村洋文

ラスト・エンペラー

2009-07-17 10:04:13 | 日記
 満漢全席


 熊の手、つばめの巣、孔雀様フカヒレ、などなど極上の素材、料理が数百種、数日間、休止することなく出される贅の限りをつくした中国王朝時代の催し。
 
 我々の想像を超逸した散財。。。。。


 修遠の歴史をもつ中国。 千、二千年単位の古より行われていたと思いきや、清王朝の全盛期が始まり、というから、先般250年ほど前のこと。



 「満漢全席」を最後に催した人物は、映画ラストエンペラーでも有名な西太后。

 激動の時世を生きた彼女。虚と実が入り交わり、我々が描く極悪非道な人物像に仕立て上げられてしまったのかもしれない。



 国際承認上、唯一エンペラー(皇帝)の称号を許されている国家元首がいる。


 日本の、天皇陛下。。。。。


 天皇制がラストエンペラーなのである。


 我々、農耕民族の代表である天皇家は、むろん、「満漢全席」とは無縁。



    タイムスリップして、満漢全席の席にまぎれこんでみたい。