食の旅人

~ 食べることは生きること、生きることは旅すること、そうだ食べることは旅すること~
  野村洋文

肉じゃが

2009-07-06 07:33:33 | 日記
 おふくろの味の代表格。

 いい男を料理で落としたい女性が、最初に学ばなければならないメニュー。


 ロマンスグレーのおじさんが、常通する小料理屋で、「ここの肉じゃがが、死んだおふくろの味に一番近いんだよ。。。。。」と、カウンター越しの女将さんに向かって言う決まり文句。



 埼玉の片田舎では、肉じゃが、煮物類の味付けが、常時食卓に並んでいた。幼少期からずっと受け入れてきて、食傷気味の僕は、今、肉じゃがへの憧憬はゼロ。
 現代っ子の性分なのか、鳥のから揚げや、串カツにときめきを抱いてしまう。



 肉じゃがを、最初につくらせたのは、東郷平八郎元帥。  イギリス留学時代、口にした「ビーフ・シチュー」の味を忘れることができず、料理長に、「こんな、感じの食べ物なのだが、、、、、」と伝え、作ってもらった。  出来上がったのが「肉じゃが」である。


 現在、肉じゃが発祥の地は、京都府舞鶴市なのか、広島県呉市なのかで争いが続いている。両者相譲らず、である。
 東郷元帥が赴任先のどちらの市で、料理長に命じたのかが論点である。



 よく考えたら、「肉じゃが」を敬遠しているのではなく、ジャガイモが苦手だということに気づいた。