食の旅人

~ 食べることは生きること、生きることは旅すること、そうだ食べることは旅すること~
  野村洋文

2009-09-09 07:44:55 | 日記
      秋



 日差しがやわらかくなり、夕方の気配が感じられ始める頃、ふと目をやると、薄オレンジ色の空をバックに、柿が枝一杯に赤い実をつけている風景に出くわすことがある。



 日本人として、秋の心和む情景の一つである。



 我々と柿との付き合いは相当に古く、先人達も柿が体に良いことを経験的に知っていた。



 新年、正月の鏡餅に串柿が添えられるのは、その名残といえる。



 ビタミン含有、抗酸化、食物繊維量等、栄養価は食品の中でもトップクラスに位置する。



 また、砂糖が貴重だった時代、柿は自然の大切な甘味料だった。



 家の庭先に柿を植えたのは、これに由来するものだ。



 
   話変わって「柿の種」



 あられ作りの失敗作、いびつな形のものが功を奏しての誕生。


 それにピーナッツを加えたのは帝国ホテルのとあるバーが最初。



 「柿の種」と「ピーナッツ」の黄金比は、 3 : 1  がベストだと思う。




  幼少時、庭先の柿を、嫌というくらいに飽食させられた為、今、あえて柿を食べたいとは思わない。


 
       薬と思い食べよう