食の旅人

~ 食べることは生きること、生きることは旅すること、そうだ食べることは旅すること~
  野村洋文

カフェ・しお

2010-05-19 06:28:25 | 日記
 入間市仏子駅前の、「 カフェ・しお 」


この小さな、地域密着型喫茶店で、、、、、


 有名ジャーナリストの、高杉晋吾先生に、5時間に及ぶ貴重なお話を聞かせていただいた。


 77才にはとてもとてもお見受けできないほど若々しい。


 「 先生すみません。僕は右、というか保守的な人間なんで、途中先生を怒らせるような事態を招くかもしれませんが、、、、」


  大江健三郎などと、「 9条の会 」を精力的に運営されている先生の逆鱗にふれないよう、伏線を張っておく。


 「 関係ない~ 右も左もありゃしないよ! 」


  語気を強め否定された後、淡々と語られた。


 満州でお生まれになり、早稲田入学と同時に日本共産党へ入党し、やがて社会党へのシフト、五木寛之と飲み歩いたことなど、烈風吹きすさぶ青春時代を懐かしそうにかえりみられる。


 機の見計らい、自分の考えを出すと、否定されず、というよりむしろ肯定の含みをもって受け止めていただけた。


 2・26事件で決起した青年将校の心情、に関しては、僕と全く同じ考えをお持ちでいらした。


 そして、なによりも驚かされたのは、先生の酒量。


 77才にして、焼酎をロックで 7杯、

 間違いなく僕が店を出た後もお飲みになられていたと察するから、、、先生の肝機能は無限大だ。


 「天皇制右翼と、憲法9条が握手だ、、、ハハハハ」


 豪放磊落な先生の声に包まれ、僕は店を後にした。

 
 
 「 カフェ・しお 」  類は友を呼ぶ、というか、文化人の数珠つながり、というか、


 コーヒー1杯 500円で、重厚な内容話を、いつ行っても誰かしらにたっぷりと聞くことができる。


 ママのしおさんは美人だし ( と言わないと怒られる、、、 いえいえ本当です )


 マスターの松尾さんは、以前、100人のプログラマーをかかえるシステムエンジニア。コンピューターで困ったら何でも教えてくれる。


 マスター、ママさんが不在の時は、客が店番をするという典型的な地域密着型喫茶店は、いみじくも、入間の wikipedia とは言い得たものだ。


  自分の地元だから贔屓するのではないが、「 日本一の地域密着型喫茶店 」と呼びたい。


  * 今週の土曜日、6:30より、「カフェ・しお」でタンゴの演奏会があります。

                 04-2932-4226