食の旅人

~ 食べることは生きること、生きることは旅すること、そうだ食べることは旅すること~
  野村洋文

赤プリ

2010-05-20 06:12:14 | 日記
 バブル期には、「 クリスマスイブの予約は 3年先まで埋まっている 」と言われた、トレンディスポットの代名詞、グランドプリンスホテル赤坂、通称、赤プリが、来年の 3月末で閉館する。


 ちなみに、プリンスホテルの名称は、旧宮家邸を買い取った西武が、その跡地にホテルを建設したことに由来する。


 赤プリの旧館も、李王家の邸宅として建てられた洋館だそうである。


 李王家、 つまり日本史の教科書に出てくる李氏朝鮮、の李、である。


 朝鮮王朝最後の皇太子、李王ウン、は日韓併合で、伊藤博文に日本へ連れてこられ、日本の皇族に組み込まれる。


 以後、彼は、赤プリの旧館主として、激動の昭和に翻弄されていく。


 戦後、母国の大統領、李承晩( 朝鮮戦争時の韓国の大統領 )に嫌われ、帰国できなかった。


 ようやく、帰国がかなったのは、朴政権( 軍事独裁政権で有名、親日的スタンスで、竹島の領土問題では、「 そんなに両国でもめるなら、あんな小さな岩山、いっそ爆破させてしまおう 」、と発言したことで有名 )  誕生以後のことだ。


 現在、李王家の血脈は完全に途絶えてしまっているそうである、、、、、


 赤プリ、、、、、


 当然、取り壊しも含めた、再開発がこなわれるであろう、新しい時代を切り開いていくには、既存の枠組みをぶち壊さなければならない、、、、、


 新館( いわゆる、バブルの象徴、高層ホテル )なんぞ、根こそぎ破壊していただき結構であるが
、、、、


 旧館だけは、国ないし都が買い取るなりし、文化財として保護していただきたいものだ。


  鳩山首相に望めなくても、石原知事には、100%ご理解いただけるはずだ。