食の旅人

~ 食べることは生きること、生きることは旅すること、そうだ食べることは旅すること~
  野村洋文

東京ラーメン新事情

2010-06-21 06:24:14 | 日記
 東京ラーメン、といえば、すっきり澄んだ醤油味のスープに泳ぐ縮れた細めん。


 チャーシュー、メンマ、なると、が脇を固めるシンプルさが定番だった。


 そして、1996年、あるラーメン屋の出現がイメージを180度変える。


 「 青葉 」である。


 動物系と魚介系のスープを混ぜる、ダブルスープが、東京ラーメンを濃厚な方向へと引っ張っていく。


 「 斑鳩 」 「 六厘舎 」 など、スパゲッティのソース並にドロドロのスープが一世を風靡したのだ。


  、、、、、昨年あたりから、、、、


  原点回帰というか、再び、すっきりとした薄味のスープに人気が出てきたようである。


  いわゆる「 淡麗系 」 の出現である。


  脳を鷲づかみにされるような濃厚な味とは、打って変わり、フランス語で「 ラ・メン 」とでも表現したくなるような、透明でまろやかな感覚に包まれるラーメン。


  特に、「 魚雷 」 「 七彩 」 といった、淡麗系の店がお勧めのようだ。


  
  いずれ、数年後は、濃厚系にリターンし、また数年後は淡麗系に、、、、、


  といった、緊張と弛緩の波動を描くであろうことは大凡、予測するに余りある。