今、別の主訴でいらした男性患者さんに、「数年前から頬っぺたがはれているのですが、痛くないし、気にならないので放置しております」と言われました。 右側耳下腺相当部に、鶏卵大より若干大きめの膨隆を認めました。 明らかに、多形性腺腫と思われまして、ご説明し、大学病院に「耳下腺相当部の腫瘍の疑い」で紹介しました。 すぐに、行かれるとのことで、こちらでCT、パノラマ撮影はしておりません。 門外漢でわかりかねますが、耳下腺腫瘍摘出の場合、顔面神経との兼ね合いが難しい気がします。
昨晩、何げなくBS-NHKをつけると、南アフリカ情勢のニュースが流れておりました。 黒人と白人との関係は芳しくなく、白人のみの居住地をつくり、そこだけで使用できる金券を勝手につくったり、また、黒人は黒人で大学のモニュメント撤去運動を激化させたりと、社会のいろいろな場所で軋みがでているようです。皮膚の色というどうしょうもない人間のエゴや、過去の様々なしがらみ、など多因子挙げられますが、大きな要因は、今まで虐げられてきた黒人に対し、やや過剰ともいうべき政治的優遇政策を施していることにあると報道しておりました。 (それも、一方的な感が否めません) マンデラの努力むなしく、事態はアパルトヘイトの過去に戻りつつあると警告を鳴らしておりました。 元々、南アフリカは、大航海時代、ポルトガルが目を付けましたが、航路としては重要であるものの、征服すべき文化も略奪すべき物資もなく、それ以上の関心を示しませんでした。やがて、そこにオランダ人が入植をはじめ、自らをボーア人と呼称するようになります。 その後、わかりきったことですが、イギリス人もやってきて、彼らは南アフリカの先っぽの方にだけ入植します。 その時点で、ボーア人とイギリス人と原住民とが、とりあえず区分けされ、うまく共存していました。 ところが、ボーア人が住んでいる区域(オレンジ自由国、トランスバール共和国)からダイヤモンドが発掘されちゃいます。 おわかりですね!! イギリス人がのりこんできて戦争を起こし(オレンジ戦争、ボーア戦争)、勝ち、全区域を征服してしまい、今日に至っております。 今もある、デビアスというダイヤモンドの会社は、その当時、ロスチャイルド家から資金を調達した、セシル・ローズというイギリスの政治家が設立したものです。 現在は、ジンバブエとよばれるローデシアという国は、セシル・ローズが自分の名前からつけました。