昨晩、BS-NHK「英雄たちの選択」は見ごたえがありました。通常、日本史上の人物・出来事を俎上に載せ、円卓を囲んで専門家が議論するのですが、今回は、特別に世界史、ナバティア王国がテーマでした。自分的に、日本史の面白い時代は、断然、明治以降、開国後わずか数十年で欧米列強と肩を並べ、それどころか、以後、世界史をかき回し、現在に至る人類平等社会(まがりなりにも)の礎を築く立役者となる期間です(あくまでも、歴史を俯瞰して述べているのであり、戦争美化を言っているのではありません)この番組は、往々にして、武家・貴族社会時代のテーマが多く、正直、自分的にボアリングでして、観ることはほとんどありませんでした。 そして、今回、ナバティア王国、映画「インディ・ジョーンズ、最後の聖戦」のロケ地で有名なペトラ遺跡の舞台です。ペトラ遺跡~ 映像的に、巨大砂岩の細い裂け目の道を進んでいくと、突然、視界が開け、その先に岩肌を掘りぬいて築かれた巨大神殿が表れる。ご存知の方も多いと思います。 自称、歴史好きを公言しておきながら、実は、ナバティア王国に関しては、ペトラ遺跡ぐらいしか存じてませんで、今回、ローマ帝国との関係を知ることができ有意義でした。 番組からいくつもの収穫を得ることができましたが、紙面上ひとつ、自分的サプライズを述べます。 古代ローマが一番ドラマチックだった、シーザー、クレオパトラの時代。シーザー亡き後、クレオパトラにぞっこんのアントニウスが、彼女とタッグを組み、オクタビアヌス率いる母国ローマと戦います(アクチウムの海戦)。その際、ナバティア王国の国王(名前は忘れました~💦)は、当初、同盟国エジプト(クレオパトラ・アントニウス)側につくのですが、戦況不利と判断すると、事もあろうに、エジプト側の船の攻撃に転じます。関ヶ原合戦での小早川秀秋のようなものでして、結果、勝利したローマの皇帝オクタビアヌスに認められ、死海、地中海における交易権を今まで以上に広げることができました。 ここで重要なのは、一見、裏切り行為、卑怯と考えますが、ナバティア王国のような小国が生きながらえるためには、ローマ帝国か、エジプトか、どちらの大国につくかの選択は死活問題であり、それができなかった小国は歴史上からかき消されていく運命にあるということです。 番組ゲストに、「テルマエ・ロマエ」の作者、ヤマザキマリ氏がいらっしゃいました。 彼女然り、塩野七生氏なんかを見ても、ローマ帝国をテーマに創作活動をされる女性の、なんとたくましいことか~笑!