経済アジテーター勝間和代さんと精神科医であり東スポ女、香山リカさんの対談ですが、最後までかみ合わずそれぞれの意見をぶつけ合って終わっています。
本を作ろうっていうくらいですからそれぞれが勝ち組と思われがちな二人ですから、意見が違うのは不思議なくらいなのですが、
一番共感できたのは香山さんの「努力もできず、向上できなくても、人は生まれただけで生きる勝ちや権利がある」などと主張する本当の理由は「だって私がそうだから」
そうなんですよね、努力しないからできない、努力してもできない、どちらでもいいと思うのです。
どちらでも人間としては立派に生きているのですから。
勝間さんは努力の人です。
努力できるのに努力しないのは不思議、24時間動けるならスケジュールは全部埋めてしまおうとします。
その結果として向上していくんだよ、ってことなんですね。
勝とうとしたけど勝てなかった人、努力したけど向上しなかった人、成功体験があると見えにくくなっているのかもしれません。
そんな事を発信し続ける勝間さんの思いもわかるのですが、その言葉を真に受けて落ち込んだり絶望したりする事も多いのでしょう。
勝間さんの本を読んで幸せになれるんでしょうか、一つの成功例を書いているに過ぎないのですけど、自分もできると思ってしまう人も多いんでしょう。
いろんな人がいて、いろんな人を受け止めてくれる社会がどんどん遠くなってしまっている感じに共感してほしかったなあ、考えさせられる対談でした