電車に乗ってると気になることが多い。向こうの方に目をやれば、自宅のベッドで寝てるかのように爆睡中の若者を発見。身体は斜めに倒れ込んで3~4人分ぐらいの座席を使用している。よっぽどお疲れなのだろうが、あまりにも無防備で心配になった。ポケットから大きな長財布が見えていたからだ。周りの人は見て見ぬ振り。電車が停車した時、揺れた拍子にその長財布が滑り落ちた。若者は気づかず寝たままだ。一人の女学生がそっと財布を拾ってあげて、躊躇しながらその若者の脇に置いてあげた。彼女の隣にボーイフレンドがいたような気がした。二人は微笑みながら静かに降りて行った。久方ぶりの美しい光景に心が洗われた。
別の日の光景。車内で平気でお化粧をする女性。最近では珍しくもない。車内は公共の人の目があるところ。いったい羞恥心はどこにいったのか。電車の揺れにも動じず、口紅を塗ったり眉を描いたりしている。ある意味感心してしまうほどお見事だ。先日も何気なく横を見ると、立ったままつり革も持たずに一心不乱にマスカラを塗っていた。もし、急ブレーキでもかかったら、間違いなく前後左右の誰かに倒れかかることになるだろう。手に持っていたマスカラで人の服を汚すかもしれない。ああ、気になる・・・
大仙公園