参院選が終わりました。
改憲勢力が3分の2以上になってしまいました。
昭和50年代半ばに自民党が改悪した現在の小選挙区制は、得票数に見合った公平な議席獲得の対極にあるので、然もありなんと
思っていましたが、民意が反映されない国会で、民が望まない悪法を次々と成立させていくさまが目に見えるようです。
得票数で公平に「席」を割り振りしたら、自民党議員の半数は「席」に座ってはいないでしょう。
アベ政権に対抗する野党は、この不公平極まりない選挙制のせいで「議席」獲得にはなりませんでしたが、前回より得票数は増えて
います。これが、救いでもあります。議席数とアベ政権を支持する人々の「数」は、一致していないのです。
アベ自民党は、選挙中に改憲の「カ」の字も言いませんでしたね。(避けていましたね)
それなのに 選挙結果を受けてのインタビューでは、「改憲は、自民党結成以来目指している~」とヌケヌケとおっしゃいました。
40代以上の国民の50%以上、野党支持者の85%以上は、改憲に反対の意を表明しています。(中日新聞より)
国民の側は、現憲法を「遵守する」と言っているのに、どうして国民の代弁者として選ばれた議員達から、「改憲するべき」等と言うの
でしょう?アベ自民党は、この国の在り方を謳った憲法前文の意味を理解していないのでしょうね。
【憲法の理念を理解できていない改憲勢力に捧ぐ】
☆日本国憲法の前文
日本国民は、正当に選挙された国会における代表者を通じて行動し、われらとわれらの子孫のために、諸国民との協和による成果
と、わが国全土にわたつて自由のもたらす恵沢を確保し、政府の行為によつて再び戦争の惨禍が起ることのないやうにすることを決
意し、ここに主権が国民に存することを宣言し、この憲法を確定する。
そもそも国政は、国民の厳粛な信託によるものであつて、その権威は国民に由来し、その権力は国民の代表者がこれを行使し、そ
の福利は国民がこれを享受する。これは人類普遍の原理であり、この憲法は、かかる原理に基くものである。
われらは、これに反する一切の憲法、法令及び詔勅を排除する。
日本国民は、恒久の平和を念願し、人間相互の関係を支配する崇高な理想を深く自覚するのであつて、平和を愛する諸国民の公
正と信義に信頼して、われらの安全と生存を保持しようと決意した。
われらは、平和を維持し、専制と隷従、圧迫と偏狭を地上から永遠に除去しようと努めてゐる国際社会において、名誉ある地位を占
めたいと思ふ。
われらは、全世界の国民が、ひとしく恐怖と欠乏から免かれ、平和のうちに生存する権利を有することを確認する。
われらは、いづれの国家も、自国のことのみに専念して他国を無視してはならないのであつて、政治道徳の法則は、普遍的なもので
あり、この法則に従ふことは、自国の主権を維持し、他国と対等関係に立たうとする各国の責務であると信ずる。
日本国民は、国家の名誉にかけ、全力をあげてこの崇高な理想と目的を達成することを誓ふ。
*第九条・1項 日本国民は、正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求し、国権の発動たる戦争と、武力による威嚇又は武力の行使は、国際紛争を解決する手段としては、永久にこれを放棄する。
2項 前項の目的を達するため、陸海空軍その他の戦力は、これを保持しない。国の交戦権は、これを認めない。
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☆戦争の真実を知らない10代・20代の人達は、改憲賛成が多いとのことです。改憲すれば、人生そのものが変わってしまうでしょ
う。政治屋や戦争屋の悪辣なシナリオに乗せられてはなりませんよ。↓
【ナチスの手口・青少年への洗脳方法】https://www.ushmm.org/wlc/ja/article.php?ModuleId=10007820
☆そして、自主憲法を~と望んでいる自民党の面々は、こんな事も主張しています。↓
(安倍首相が会長を、稲田氏が事務局長代理を務める創生「日本」の研修会で)
「いちばん最初に国民主権、基本的人権、平和主義、これは堅持すると言っているんですよ。この3つをなくさなければですね、ほんとうの自主憲法にならないんですよ」
http://lite-ra.com/2016/06/post-2372_3.html
これが彼らの真意なのである。