【じごく耳】基本的人権は~現在及び将来の国民に対し侵すことのできない永久の権利として信託されたものである

国権の発動たる戦争と武力による威嚇又は武力の行使は、国際紛争を解決する手段としては、永久にこれを放棄する。

「正しく恐れる食生活を」って、『放射能をあんまり軽く見過ぎた食生活』じゃありませんか?

2011年11月23日 | 社会

 最近は、“放射能に汚染された食品を食しても大丈夫のお話”も以前の原発安全神話のように露骨なものではなく、微妙

な“放射性物質の暫定規制値安全講和”や“肉に○○○○ベクレルのセシウムが出ても1年間食べたところでこれだけ”と云っ

た、それだけ一品のシーベルト値を計算して全然問題なしと結論している、『放射線防護』の弁も聞かれる。

 少し前の中日新聞に佐久大教授(放射線防護)が「正しく恐れる食生活を」と云う題で「今回の原発事故での放射線への対応

が冷静でない」旨を述べ「100ミリシーベルト未満ならがんの発生率に差はない。短絡的な報道で集団心理による不安が広がっ

ている」「1293Bq/kgの牛肉を毎日100g1年間食べても0,24ミリシーベルトにしかならない。」そして、「調理法や洗浄である程

度は汚染物質が落ちる。カリウムをしかっり取り、運動して好き嫌いなく食べれば、セシウムは身体から排泄され易い」との事。

氏は、栄養価が高いので玄米で食されているとも述べていた。

 この記事に対する意見として「海外でも機関によって規制値は違う。低線量健康被害は、分かっていない事が多く、なるべく

取らないように心がけるしかない」との大沼章子教授の言葉も載せられていた。

************************************

 

 危機管理と云うのは、分かっていない事があればそれを「リスク」として管理していくのが原則。放射線防護の見地からなら尚

更で、「100ミリシーベルト以下では癌のリスクも大したことがないような文言」は、健康被害を防ぐと云う考えからかけ離れてい

る。それに、放射線による健康被害は、癌より免疫機能不全による病気発症が多いのだ。放射性物質は、セシウムだけではな

大変厄介で怖い「ストロンチウム」「プルトニウム」等などあるのだ。セシウムが多ければ、ストロンチウム含有の割合だって多く

なる。ストロンチウムは、排出しないので体内に取り込むと微量でも将来に亘って健康に多大な影響を及ぼす。

 そして、放射線の発癌機構には“バイスタンダー効果(被曝した細胞から周辺の被曝しなかっ細胞へ遠隔的に被曝の情報

が伝えられる現象)や遅延型影響(放射線被曝によって生じた初期の損傷を乗り越え生き残った細胞集団に『遺伝的不安定

性』が誘導され、長期間に亘り様々な遺伝的変化が非照射時の数~数10倍の高い頻度で生じ続ける状態が続く現象)があり

(実験で検証済み)放射線で被曝しなかった細胞であっても発癌する可能性が高いといわれている。

 低線量でも健康被害のリスクがあると云う事を検証しています。↓

☆低線量被曝ガンリスクで重要論文10ミリシーベルトでガンが有意増加http://peacephilosophy.blogspot.com/2011/11/cancer-risk-significantly-rises-at.html


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

チェルノブイリの悪夢

2011年11月14日 | 社会

 福島原発は、事故から8カ月も経って先日11月12日、やっと報道関係者に公開された。報道関係者の乗ったバス車内で計

測された放射線量は、1~4号機の建屋と海の間の道で200μSv/hで3号機横では1ミリSv/hだったそうだ。これ以上高い放

射線量の中で、毎日3000人もの人々が福島原発事故の後始末の為に作業している。

 チェルノブイリでは、壊れた原発から放出される放射能を閉じ込める作業(石棺にするまで)に7か月で延べ50万人もの方達

が関った。ここの屋上は1万~1万2000レントゲン(1レントゲンは約10ミリシーベルト)だと言われている(正確には測定不能)が

除染しても35%しか線量は下がらなかった。旧ソ連政府は、この原発事故で180億ルーブル(180億ドル)の損失を出した。20

年経っても除染作業に関わった人々は、心臓・胃・肝臓・腎臓・神経系等身体の随所に異常が現れて、専門治療を受けてい

る。50歳以下なのに被曝の影響で、体力は老人並み。仕事も出来ず元の生活には、戻れない。50万人の除染作業者の内2万

人は早期に死亡、20万人は現在も障害に苦しんでいる。

 1991年にソ連崩壊の混乱時、最高会議の代議員が入手した極秘文書『チェルノブイリ原発事故直後からの中央委員会に提

出する為の600ページにも及ぶ議事録』で判った事は、当局は国民に嘘の発表をしていた。内容は当局の発表と全く異なる。

☆1986年5月12日の段階で、すでに1万198人が病院に収容され、内345人に放射線障害の症状が出ていた。当局は、全く問

題ないと説明。

☆当局の判断で放射線の許容被曝値が5倍に引き上げられていた。この時、当局は病院に収容されていた人々を突然「病気

は治った」として、病院から放り出している。そして、この時に避難した13万人も含め調査は、一度も行われていない。

 

 日本では、福島県民に大規模な健康調査をするが、福島県民を避難させずに其処で暮らす事を前提に「調査」をするのだ。

東大の先生達がこのデータを精力的に集めるそうだ。彼らは、県民の健康被害を治す事より、被曝のデータを収集する事が目

的なのだろうか?専門家の先生達が、どうして『放射能被曝を避ける』為の注意や警告をせず、『放射能の健康被害安全話』

ばかるのか?昨日の『東日本女子駅伝』に参加した子供達には、“免責書類”(訴えを起こさない)意して承諾させ、そ

の駅伝の放映にはマラソンに関係のない“福島の生産物”や“温泉”の宣している。危険な舞い上がり放射性物質を吸い込

む事による健康被害を危惧して「中止」要請門家がいない事は、この国の真・善・正が崩壊して情報の隠蔽と操作が、更

に加速する事を意味している。数年後、数10年後に、チェルノブイリ原発事故による健康被害を受け苦しむ人々のよにならな

い為にも、放射能の被害が危惧される地域の人々や遠い地域でも飲食による内部被曝の危惧のある人々は、除染ボランティ

ア(舞い上がる放射性物質を吸い込むと多大な健康被害が出ます)等の美談に騙されないで、自分と自分の周りの人々の健康

と命を少しでも守ってほしい。除染は、原発事故を起こした当事者と推進してきた政府の責任で行うべきで、除染の知識のない

素人に手伝わせるなんて以ての外だ。

☆チェルノブイリの作業員の方の詩

哀しみと郷愁と怒りが 私を包む。頭を貫く弾丸のごとく 病は急速に進む。息子の命を助けてくれと 母は密かに 祈るだけ。

*チェルノブイリ連鎖爆発阻止の闘い*↓

http://t.co/auGnMzrU 


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする