常陸大宮里山日記

茨城県の北西。久慈川と那珂川に囲まれた、常陸大宮市のなんだか暖かい里山の暮らし。

陰陽山

2018-04-30 20:44:29 | 神社仏閣
山方地域の陰陽神社。
歴史あり、ジオあり、展望あり、森林あり、植物あり・・・
なんだかとても楽しかった、私にとってはワンダーランド。
この神社は陰陽山の頂上の巨岩をご神体として、
光圀公の発意で創建された歴史ある神社。
まずは入り口から。

もうすでに巨木と古い石段。歴史の重みを感じる。

なんだか人間くさい表情のお地蔵さまに見送られながら、石段を登り始めます。
別世界に行くのかも、と思わせる石段です。

本当に結界、という言葉を思い出させる鳥居の扁額は光圀公によるものだそう。

迫力ある石段ですが、そんなに長くはありませんでした。
石段の次は深い森のなかを分け入るような道を進みます。
岩をうがった石段。

ゆっくり登り始めて15分くらい、本殿が現れます。

意外と小さい本殿ですが、いたるところ木彫りで装飾されていて、
それがとても手が込んでいて、見とれてしまう。
かつては彩色されていたのだと思う。

陰陽神社の狛犬。大陸の犬の姿を模したもので、とても珍しい。

本殿の後ろにご神体の巨岩。
東日本大震災で崩壊してしまった。
杉の巨木が崩落した巨岩を止めていて、すごい迫力。
この巨岩を光圀公が遠望し、神社の創建を決めた。

今は深い森に包まれ、遠くから望むことはできないけど、
このころは、樹木はなかったのだと思う。
人々は、薪や落ち葉など生活や農業に必要なものは全て森から得ていたので、
当時の里山は豊かな森林ではなかった。
今では信じられないけど、人々の生活の移り変わりとともに、
森も姿を変えていく。
さて、下りは違う道で・・・と思ったら、またもや異界に連れていかれそうな石段。

コメント
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