常陸大宮里山日記

茨城県の北西。久慈川と那珂川に囲まれた、常陸大宮市のなんだか暖かい里山の暮らし。

秋空の鷲子山上神社

2021-11-29 22:29:54 | 神社仏閣
仕事では来ていたけど、常陸大宮に遊びに来たのはとても久しぶり。
今回は、はじめてデジカメではなくiPhoneで写真を撮りました。

美和地域の鷲子山上神社。「とりのこ」と読みます。
約1200年前に創建された歴史ある神社です。
茨城県と栃木県の県境にあることで珍しいと有名ですが、
たぶん、県境のほうがあとから決められたんでしょうね。
じっくりお参りするのは初めてです。

この神社の象徴のフクロウの石像が境内にたくさんあります。一つ一つ違うので、見て歩くのが楽しい。
有名な金の巨大フクロウ像は本宮の手前にあります。
よく見るとかわいい顔をしています。


青空や杉の緑に映える本宮。歴史を感じさせられます。


森のなかの山門。何とも言えない風情があります。


ふつう、山門には仁王像が多いと思いますが、ここは右大臣、左大臣。
これは左大臣。300年前に造られました。


本殿の彫刻の一部。手の込んだ彫刻に感心します。


御朱印をもらって、帰ろうとして駐車場から遠くを眺めたら、日光連山から那須までよく見えました。
参道から富士山が見えるところもあるそうです。
見どころの多い神社でした。

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陰陽山

2018-04-30 20:44:29 | 神社仏閣
山方地域の陰陽神社。
歴史あり、ジオあり、展望あり、森林あり、植物あり・・・
なんだかとても楽しかった、私にとってはワンダーランド。
この神社は陰陽山の頂上の巨岩をご神体として、
光圀公の発意で創建された歴史ある神社。
まずは入り口から。

もうすでに巨木と古い石段。歴史の重みを感じる。

なんだか人間くさい表情のお地蔵さまに見送られながら、石段を登り始めます。
別世界に行くのかも、と思わせる石段です。

本当に結界、という言葉を思い出させる鳥居の扁額は光圀公によるものだそう。

迫力ある石段ですが、そんなに長くはありませんでした。
石段の次は深い森のなかを分け入るような道を進みます。
岩をうがった石段。

ゆっくり登り始めて15分くらい、本殿が現れます。

意外と小さい本殿ですが、いたるところ木彫りで装飾されていて、
それがとても手が込んでいて、見とれてしまう。
かつては彩色されていたのだと思う。

陰陽神社の狛犬。大陸の犬の姿を模したもので、とても珍しい。

本殿の後ろにご神体の巨岩。
東日本大震災で崩壊してしまった。
杉の巨木が崩落した巨岩を止めていて、すごい迫力。
この巨岩を光圀公が遠望し、神社の創建を決めた。

今は深い森に包まれ、遠くから望むことはできないけど、
このころは、樹木はなかったのだと思う。
人々は、薪や落ち葉など生活や農業に必要なものは全て森から得ていたので、
当時の里山は豊かな森林ではなかった。
今では信じられないけど、人々の生活の移り変わりとともに、
森も姿を変えていく。
さて、下りは違う道で・・・と思ったら、またもや異界に連れていかれそうな石段。

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密蔵院

2018-01-14 22:32:35 | 神社仏閣
御城展望台から西側を望むと見える高館山。
この山上には、山方城が落ちた時に最後の抵抗をするための詰城だった高館城があったそうです。今でも城跡が残っているらしいです。


この山のふもとにある密蔵院は、1492年に創建された、
山方城とともにあった歴史ある古いお寺です。
秋には、県道から大イチョウの鮮やかな黄葉が見えるお寺です。

大イチョウの左側の大木は樹齢700年のカヤ。市指定天然記念物。
このカヤが枯れてしまったときに、
その枯木でお地蔵様を彫ったらカヤが生き返った伝説があります。
このお地蔵様が子安地蔵と呼ばれて妊婦の守護仏として信仰されたそうです。
カヤの根元に、お地蔵様や赤子を抱いた観音様の石仏がありました。


今は使われてなさそうですが、お寺に続く古い石段が残っていました。
戦国時代から地域の方々が登って行ったであろう石段。


密蔵院は静まり返っていて、本堂も扉が閉まっていて見れませんでした。
地域のためのお寺のようです。
常陸大宮は集落のなかにある普通のお寺や神社が、
とても長い歴史を持っていることが多い。
ちょっと油断すると心がタイムスリップしてしまいます。
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甲神社で初詣

2017-01-08 21:09:26 | 神社仏閣
明けましておめでとうございます。

今年の初詣は大宮地区の中心に鎮座する甲神社にしました。
この神社は前はよく通るのだけど、参拝するのは初めて。
通るたび、鳥居が二つ並んでいるのが不思議だったんですが、
境内に入ってすぐ理由がわかりました。


甲神社に隣接して素鷲神社がありました。
右側が甲神社。


甲神社も東日本大震災で大きな被害を受けたようです。
ちょうど創建1400年と重なり、昨年、この山門を新たに建てたと
記念碑に説明がありました。
真新しい立派な山門です。


住宅や商店がひしめく大宮地区のど真ん中なのに、
周囲を囲む巨木が境内を別世界にしています。
常陸大宮の古刹は、本当に迫力あります。

本殿です。200年くらい前のものだそうです。本当に神様が住んでいそう。

この神社は西暦807年創建と伝えられています。
平安時代になったころですね。
大宮の地名は、この神社の別称が甲大宮だったことに由来するとか。
大宮の歴史とともにあった神社です。
常陸大宮は古い歴史ある神社やお寺が多くて、
この地域の歴史の深さを感じさせます。

私がお参りした直後、神社の方が初詣の幟を片付けていました。
どうやら私が最後だったようです。ギリギリセーフ。
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善徳寺~彫刻

2016-10-22 13:45:03 | 神社仏閣
善徳寺の阿弥陀様をお守りする見事な彫刻。
静かな山寺にあって、別世界のようです。

モチーフは 鳳凰や獅子など特段珍しいものではないのですが、
なんといっても、ハイレベル。


見ていて飽きません。
本堂には竜王もいました。目が合った。迫力あります。
今にも動きだしそうでしょ。


太子堂の象。


平和な江戸時代になって繁栄した鷲子宿。
善徳寺の彫刻は、江戸時代初期に日光東照宮の造営に参加し、
高い技術を身につけて帰ってきた当地の職人さんが作ったのだと
ボランティアさんの解説。
なるほど、東照宮の彫刻を作った人たちがね、なるほどね、すごいね。
常陸大宮にはまだまだいっぱい宝物が隠れてますね。
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