お子さんに関わる相談で一番のお悩みは、言葉に関係する事です。
「言葉が遅い…言ってる事は理解できているのに…」
保育士も子育て中のママから、お悩みをご相談される事がよくあります。
「うちの子も3歳まで話さなかったの。男の子だから心配ないわよー」
子どもの年齢が上がると、先輩ママの体験や慰めのことばに傷ついたり、お誕生日や検診が近づくと不安になりますね。
先日、吃音・発音について、言語発達の視点からお話をするというお勉強会に行ってきました。
講師は、子どもに関わる専門機関で働く言語聴覚士(Speech Therapist)さん。
自分への覚書として書き留めておきます。
内容は大きく4つ。
1.言葉の発達
2.吃音の基礎知識・対応
3.発音の基礎知識・対応
4.その他のことば・聞こえに関する障害
本日は一番目の「言葉の発達」について。
言語聴覚士(ST)がみるポイントは
・聴力
・見る力、見比べる力(🍎リンゴと🍑モモ)
・人への興味関心、コミュニケーション、行動の発達
・ことばの環境(一人っ子・兄弟児・親との会話)
・ことばの様子(ジェスチャーの有無)
・口腔周辺器官の様子(食事)
ことばの発達
・バイバイ、指差しがわかる:身ぶりの真似、「ウー」「アー」など音声の真似
・身体部位の理解(3か所位)、名詞がわかる:要求を伝える、名詞を話す
・動詞、大小、色がわかる、二語文がわかる:動詞を話す、二語文を話す
(これ↑がわかり、話せるのは2歳前後)
・身体の部位がわかる(10か所くらい)、カテゴリーがわかる、(「犬」→動物など):色名を言う(4色くらい)、反対語を言う(「暑い」→「寒い」等)
・語連鎖や動詞、疑問詞がわかる、言葉の1つ1つの音への意識が育つ:簡単な質問に答えられる、文章で説明できる
(↑5~6歳)
本日はここまで。続く。