朝日新聞への投稿短歌・俳句で「原発」、「原爆」に関連して詠まれたものを抜き書きした。
廃絶の祈り続けむ二発から一万六千に増ゆ核兵器
(福生市)斉藤千秋 (9/5 馬場あき子選)
亡霊のように現れすぐ消える七一年経た原爆の忌
(西海市)前田一揆 (9/5 馬場あき子選)
原発事故に廃校となるわが母校校歌唱ひて往時をしのぶ
(国立市)半杭螢子 (9/5 高野公彦選)
わが父母の眠りし墓地の柵下は沼田場(ぬたば)となれり帰還困難区域
(名取市)志賀令明 (9/5 高野公彦選)
ひっそりと出番待ちいる気配して想定外とは思えぬ石棺
(福山市)武暁 (9/5 高野公彦選)
原発に追われし楢葉五年経て雨に灯れる街灯一つ
(宮城県)須郷柏 (9/19 馬場あき子選)
突然に汚染基準が緩くなり底這ふ魚も市場に並ぶ
(いわき市)馬目弘平 (9/19 馬場あき子選)
あの国の潜水艦のミサイルに狙われている日本の原発
(三郷市)木村善煕 (9/26 高野公彦選)
フクシマの残る山河の劫暑かな
(いわき市)馬目空 (9/5 金子兜太選)
福島の土をやしなふ蚯蚓(みみず)かな
(相馬市)根岸浩一 (9/5 長谷川櫂選)
人の炭汚泥となりし原爆忌
(角田市)山田庸備 (9/5 長谷川櫂選)
原爆忌あの日あの時あの叫び
(横浜市)三井和子 (9/5 大串章選)
宗教も民族も越え原爆忌
(平塚市)日下光代 (9/5 大串章選)
屍(しかばね)がまだまだ語る原爆忌
(高山市)川上初枝 (9/11 金子兜太選)
八月の六日九日十五日
(宝塚市)大石勲 (9/11 金子兜太選)
被爆といふ国に溢るる虫を聞く
(川口市)青柳悠 (9/26 金子兜太、長谷川櫂選)
被爆てふ文字まで憎む原爆忌
(高槻市)池田利美 (9/26 長谷川櫂選)
大花野被爆の友の笑顔かな
(加古川市)森木文子 (9/26 大串章選)
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