朝日新聞への投稿短歌・俳句で「原発」、「原爆」に関連して詠まれたものを抜き書きした。
有事には標的となる原発をゆつくり隠しゆく海霞
(村上市)鈴木正芳 (5/8 高野公彦選)
核のあるこの世に生まれ核のあるままこの世を去らねばならぬ
(観音寺市)篠原俊則 (5/22 永田和宏選)
戦争の話する人しない人もう福島は遠くなったか
(南相馬市)佐藤隆貴 (5/22 永田和宏選)
原発を撃つ国廃炉に悩む国それでも増設するという国
(福島市)青木崇郎 (5/27 馬場あき子選)
ウクライナを追われし人らの辛酸を思う浪江町避難中の吾は
(いわき市)守岡和之 (7/26 高野公彦選)
被爆の地陽炎(かげろう)の立つ坂のぼる
(対馬市)神宮斉之 (5/1 高山れおな選)
原発のある半島や雷遊ぶ
(石川県能登町)瀧上裕幸 (7/3 高山れおな選)
人間の人間による原爆忌
(八王子市)額田浩文 (8/7 高山れおな選)
原爆忌道誤りし星に棲(す)む
(さいたま市)齋藤紀子 (8/7 長谷川櫂選)
天才が人を亡(ほろ)ぼす原爆忌
(北本市)萩原行博 (8/14 高山れおな選)
おほいくさ七十億の原爆忌
(福島県伊達市)佐藤茂 (8/14 長谷川櫂選)
(写真と記事は関係ありません)
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それはこの島に生を享けた者の務めだと思うのですが、考えないことを“強いられ”、それに馴らされている人々のありさまを想う夏です。