朝日新聞への投稿短歌・俳句で「原発」、「原爆」に関連して詠まれたものを抜き書きした。
リンゲルのかわりに煮沸の海水を点滴せしと知る原爆忌
(諫早市)藤山増昭 (9/12 永田和宏選)
この人が寄り添うことなどありえぬと誰もが思った広島の朝
(高崎市)小島文 (9/12 永田和宏選)
巨いなる災害伝承館建てど街には十年住む人もなし
(福島市)青木崇郎 (9/12 馬場あき子)
10年も住めないままのあの町に収穫の無い秋がまた来る
(南相馬市)佐藤隆貴 (10/3 永田和宏選)
原爆死の父は机上で笑みており娘(こ)が米人になりしを知らずに
(アメリカ)大竹幾久子 (10/10 永田和宏、佐佐木幸綱選)
この国で「九一一」が語られてかの国語らぬ「八六」「八九」
(三沢市)遠藤知夫 (10/10 高野公彦選)
「核兵器禁止条約」には触れずテレビで喋る総裁候補ら
(近江八幡市)寺下吉則 (10/24 永田和宏選)
捨て方のよくわからないゴミがある家の中にも発電所にも
(西海市)田川育枝 (10/24 永田和宏選)
解散し公示になってもあの区域選挙カーさえ行けない区域
(南相馬市)佐藤隆貴 (11/7 永田和宏選)
五十年原発拒みロケットの発射場建つ旧古座町は
(奈良市)矢尾米一 (11/21 佐佐木幸綱選)
街歩きや山登り……徘徊の記録のブログ
山行・水行・書筺(小野寺秀也)
日々のささやかなことのブログ
ヌードルランチ、ときどき花と犬(小野寺秀也)