朝日新聞への投稿短歌・俳句で「原発」、「原爆」に関連して詠まれたものを抜き書きした。
原爆の惨状描写なきことが何より怖い「オッペンハイマー」
(東京都)八巻陽子 (5/26 高野公彦、永田和宏選)
原爆は「そりゃもう」と絶句して後を続けず逝きしヒバクシャ
(アメリカ)大竹幾久子 (6/9永田和宏選)
はつなつの「風通し」さるる三十三万予の哀しき原爆死没者名簿
(鹿嶋市)大熊佳世子 (6/16 馬場あき子選)
戦争を知らない世代という我ら核兵器なき世界も知らず
(さいたま市)鈴木俊恵 (7/14 馬場あき子選)
被曝牛を飼い続ける人の五千日、野太き声が今日も地を這う
(福島市)美原凍子 (7/21永田和宏選)
福島のいまはむかしの春惜しむ
(福島県伊達市)佐藤茂 (6/2 長谷川櫂選)
出漁のできぬ被災地蝉(せみ)の殻
(福島県伊達市)佐藤茂 (7/14 長谷川櫂選)
「原発を詠む」は、これをもって終了します。26歳で家庭を構えてから52年間読みつづけた朝日新聞は、明日7月31日をもって購読を終えることにしました。
(写真と記事は関係ありません)
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