予定では、鳴子温泉の温泉神社近くから沸く「瀧の湯」に行こうという話しになっていた。
温泉神社だけに開運のご利益のあるかなぁと期待しつつ。
ところがここはけっこう坂道を登る(この灼熱の坂を?)。しかも近くに駐車場がない。
どんだけ歩くのかはかりかねて、僕が近場にしようと弱音を吐いた。
「近くって、何処に行くの?」
やや不承気味にBELAちゃんが訊く。
「んー、そこの早稲田桟敷の湯はどう?」
ここは鳴子来たならいっぺん入っておきたいなと思っていた。
その昔早稲田の学生さんが掘り当てた湯なんだそうな。
なんだか近代的というよりは前衛的な建物のエントランスを入ると両サイドが高くなっていてその上に休憩場がしつらえてある。これ、風通し良いんだか悪いんだか・・・。
エントランスが行き止まりかと思いきや、そこから階下へと降りてゆく。実はそこが一階なのだ。ここは斜面に出来た建物だから、すべからく中二階からさっきは入館した格好になる。
お湯ははっきり言ってアツい。
源泉が滑り台のようなところから流れ落ちてきて、浴槽にまんべんなくゆくわたるように設計されている。湯花がまたずいぶんとデカい。ゴミかと思った。
天井はその高さを存分に活かした空間に豪快な梁が渡してある。ダイナミックだ。
湯から上がって上の休憩場に行ってみる。やっぱり風が抜けない。扇風機で一生懸命風を起こしている感じ。身体が冷めるひまがないから熱がこもってきた。ちょいとヤバいかも。
やっと車にもどる。車の中もアジぃ。70度は行っているんじゃない?
もう誰が何と言おうとエアコン全開。あー最初は熱風だー。だけどすこしづついい風になってきた。もしかしてここだけが地球上で最後に残された居住空間なのかもしれない。
せっかく車に戻ったし、鳴子温泉郷をぐるっと一周してみようかという話になった。
ゆるゆると車を動かす。
坂道だし道も狭い。おまけに両サイドは側溝で温泉が流れている。これ車サビないかな。
まずは瀧の湯がある温泉神社方面へ。かなりの勾配です。真夏にはキツいよ。車でよかったー。
結局車を停めるところが見当たらなくて断念。ここに泊まらないかぎりちょっと難しいかな。
仕方なく坂を下り、JR駅からさらに西に向かい、小学校のほうへと登ってゆく。途中、なんだか凄い雰囲気の廃墟ホテル発見。あとできいたらやっぱりそれなりの恐怖スポットだったようで・・・。
そのまま道を上がってゆくと、温泉神社の裏参道へ出て、さらに上へと道は続いている。
「潟沼までいってみようか?」
ぐんぐん坂を上がる。いつのまにか周囲に人家はなく、雑木林の中をひたすら走っていた。
やがて道はゆるやかな下り坂となり、雑木林のすきまから、目も覚めるようなコバルトブルーの湖が見えてきた。
湖畔に小さなお店があり、岸には小船も浮かんでいる。
ここは酸の湖。鳴子のお山が噴火して出来た湖らしい。
湖面が良く見えるところまで車を進める。蜂に懲りているので窓を開ける気にはなれない。
よく見ると、湖面にふつふつと何かが揺らいでいるのが見える。魚かとおもったが、やけに規則正しく揺らいでいるので生物ではないと気が付く。きっと今も酸化した鉱泉が湧出しているのだろう。温泉かもしれない。入る気にはなれないけど。
ここも後日ネットで恐怖スポットとして紹介されていた。たしかに異様な場所ではあったが、それは人の気配がないという意味であって、そのほか特に不気味な感じはしなかったんだけどな・・・。
そのまま道なりに山を下り、いつのまにか温泉郷へと戻る。そして中山平温泉へ。
「帰りにまたブルーベリー農園にいってみようか?」
とBELAちゃん。猛者ですな、君。
行ってみるとやっぱり昨日と同じように黄色くて速いやつがバチバチとぶつかって来た。
ダメだこりゃ。帰ろう。
温泉神社だけに開運のご利益のあるかなぁと期待しつつ。
ところがここはけっこう坂道を登る(この灼熱の坂を?)。しかも近くに駐車場がない。
どんだけ歩くのかはかりかねて、僕が近場にしようと弱音を吐いた。
「近くって、何処に行くの?」
やや不承気味にBELAちゃんが訊く。
「んー、そこの早稲田桟敷の湯はどう?」
ここは鳴子来たならいっぺん入っておきたいなと思っていた。
その昔早稲田の学生さんが掘り当てた湯なんだそうな。
なんだか近代的というよりは前衛的な建物のエントランスを入ると両サイドが高くなっていてその上に休憩場がしつらえてある。これ、風通し良いんだか悪いんだか・・・。
エントランスが行き止まりかと思いきや、そこから階下へと降りてゆく。実はそこが一階なのだ。ここは斜面に出来た建物だから、すべからく中二階からさっきは入館した格好になる。
お湯ははっきり言ってアツい。
源泉が滑り台のようなところから流れ落ちてきて、浴槽にまんべんなくゆくわたるように設計されている。湯花がまたずいぶんとデカい。ゴミかと思った。
天井はその高さを存分に活かした空間に豪快な梁が渡してある。ダイナミックだ。
湯から上がって上の休憩場に行ってみる。やっぱり風が抜けない。扇風機で一生懸命風を起こしている感じ。身体が冷めるひまがないから熱がこもってきた。ちょいとヤバいかも。
やっと車にもどる。車の中もアジぃ。70度は行っているんじゃない?
もう誰が何と言おうとエアコン全開。あー最初は熱風だー。だけどすこしづついい風になってきた。もしかしてここだけが地球上で最後に残された居住空間なのかもしれない。
せっかく車に戻ったし、鳴子温泉郷をぐるっと一周してみようかという話になった。
ゆるゆると車を動かす。
坂道だし道も狭い。おまけに両サイドは側溝で温泉が流れている。これ車サビないかな。
まずは瀧の湯がある温泉神社方面へ。かなりの勾配です。真夏にはキツいよ。車でよかったー。
結局車を停めるところが見当たらなくて断念。ここに泊まらないかぎりちょっと難しいかな。
仕方なく坂を下り、JR駅からさらに西に向かい、小学校のほうへと登ってゆく。途中、なんだか凄い雰囲気の廃墟ホテル発見。あとできいたらやっぱりそれなりの恐怖スポットだったようで・・・。
そのまま道を上がってゆくと、温泉神社の裏参道へ出て、さらに上へと道は続いている。
「潟沼までいってみようか?」
ぐんぐん坂を上がる。いつのまにか周囲に人家はなく、雑木林の中をひたすら走っていた。
やがて道はゆるやかな下り坂となり、雑木林のすきまから、目も覚めるようなコバルトブルーの湖が見えてきた。
湖畔に小さなお店があり、岸には小船も浮かんでいる。
ここは酸の湖。鳴子のお山が噴火して出来た湖らしい。
湖面が良く見えるところまで車を進める。蜂に懲りているので窓を開ける気にはなれない。
よく見ると、湖面にふつふつと何かが揺らいでいるのが見える。魚かとおもったが、やけに規則正しく揺らいでいるので生物ではないと気が付く。きっと今も酸化した鉱泉が湧出しているのだろう。温泉かもしれない。入る気にはなれないけど。
ここも後日ネットで恐怖スポットとして紹介されていた。たしかに異様な場所ではあったが、それは人の気配がないという意味であって、そのほか特に不気味な感じはしなかったんだけどな・・・。
そのまま道なりに山を下り、いつのまにか温泉郷へと戻る。そして中山平温泉へ。
「帰りにまたブルーベリー農園にいってみようか?」
とBELAちゃん。猛者ですな、君。
行ってみるとやっぱり昨日と同じように黄色くて速いやつがバチバチとぶつかって来た。
ダメだこりゃ。帰ろう。