ビールを愉しんでから数十分後、もう角館駅にいました。
雨はだんだん強くなっています。
お目当ての和菓子屋さんまでいけるかなぁ。
まずは比較的駅から近い「新潮社記念文学館」へ行きましょう。
ちょっと入り口間違えちゃって仙北市総合情報センターの方から入りました。
エントランスには自習用デスクがソーシャルディスタンス確保しながら設置されており、学生さんが自習していました。
邪魔しないように足音も少し抑え気味にそっと通り過ぎます。お、あっちは図書館だね。
脇の連絡通路を通って新潮社記念文学館へ。
受付で入館の申込み。するとカウンターに復刻版「橡の木の話」(富木友治・作、勝平得之・画)がありました。
この本は秋田の誇る美術品と言っても良いのではないかと思います。角館の昔話を題材としており、秋田魁新報に掲載されたものです。のちに味わい深い版画が挿絵として装丁されて版行されました。作者の富木は角館出身。版画家の勝平は秋田市出身です。
角館の文学・美術については平福穂庵・百穂親子が欠かせない存在ですが、「橡の木の話」のように豊かな文学風土があることも角館の自慢としてよいのではないでしょうか。
そして新潮社を生んだ創業者・佐藤義亮もまた角館の出身です。
雨の日は、本に囲まれるのも悪くない。
少しカビ臭くて、インク匂いの染みた紙を繰って知らない世界に潜り込むのがまた良い。
そう、新潮文庫の古い本はそんな匂いがしていた。
創業者・佐藤は、出版社で本を刊行する度に必ずこの記念文学館に寄贈していたそうです。
その中には、今となっては大変貴重な書籍も含まれているのです。
多くの書籍が新潮文庫として世に出ていく中で、ここ新潮社記念文学館は同じものを蔵し続けているのです。まるで砂時計のように。またはタイムカプセルのように。
タイムカプセルからそっと降りて、元の連絡通路を戻ります。
折角だから図書館の方も見てみたい。あ、仙北市民じゃないと閲覧できないかな?
いやいや、そんなことないみたいですよ。
早速「銀河鉄道の父」を速読。実感としては賢治の死後も賢治の顕彰と高村光太郎への支援を惜しまなかった姿も描いてほしかった。
BELAちゃんも何か調べ物。ちょっと司書さんにコピーをお願いしたりしていました。
雨の日に、お互いに本の世界を愉しみました。さあ、そろそろ角館ともお別れです。
弾丸ながら楽しい旅でした。
雨はだんだん強くなっています。
お目当ての和菓子屋さんまでいけるかなぁ。
まずは比較的駅から近い「新潮社記念文学館」へ行きましょう。
ちょっと入り口間違えちゃって仙北市総合情報センターの方から入りました。
エントランスには自習用デスクがソーシャルディスタンス確保しながら設置されており、学生さんが自習していました。
邪魔しないように足音も少し抑え気味にそっと通り過ぎます。お、あっちは図書館だね。
脇の連絡通路を通って新潮社記念文学館へ。
受付で入館の申込み。するとカウンターに復刻版「橡の木の話」(富木友治・作、勝平得之・画)がありました。
この本は秋田の誇る美術品と言っても良いのではないかと思います。角館の昔話を題材としており、秋田魁新報に掲載されたものです。のちに味わい深い版画が挿絵として装丁されて版行されました。作者の富木は角館出身。版画家の勝平は秋田市出身です。
角館の文学・美術については平福穂庵・百穂親子が欠かせない存在ですが、「橡の木の話」のように豊かな文学風土があることも角館の自慢としてよいのではないでしょうか。
そして新潮社を生んだ創業者・佐藤義亮もまた角館の出身です。
雨の日は、本に囲まれるのも悪くない。
少しカビ臭くて、インク匂いの染みた紙を繰って知らない世界に潜り込むのがまた良い。
そう、新潮文庫の古い本はそんな匂いがしていた。
創業者・佐藤は、出版社で本を刊行する度に必ずこの記念文学館に寄贈していたそうです。
その中には、今となっては大変貴重な書籍も含まれているのです。
多くの書籍が新潮文庫として世に出ていく中で、ここ新潮社記念文学館は同じものを蔵し続けているのです。まるで砂時計のように。またはタイムカプセルのように。
タイムカプセルからそっと降りて、元の連絡通路を戻ります。
折角だから図書館の方も見てみたい。あ、仙北市民じゃないと閲覧できないかな?
いやいや、そんなことないみたいですよ。
早速「銀河鉄道の父」を速読。実感としては賢治の死後も賢治の顕彰と高村光太郎への支援を惜しまなかった姿も描いてほしかった。
BELAちゃんも何か調べ物。ちょっと司書さんにコピーをお願いしたりしていました。
雨の日に、お互いに本の世界を愉しみました。さあ、そろそろ角館ともお別れです。
弾丸ながら楽しい旅でした。