放菴日記抄(ブログ)

これまでの放菴特集・日記抄から「日記」を独立。
流動的な日常のあれこれを書き綴ります。

ゴホン!といえば「田沢湖ビール」2

2022年09月11日 18時16分09秒 | 観劇日記
 劇場に足を運ぶ人には、いろいろなタイプがあるでしょう。
 劇場の雰囲気が好きな人。
 上演する演目に興味がある人。
 出演者に興味がある人。
 誰かに誘われた。
 もの好き。
 逆を言えば、これらのどれにも該当しない人は劇場に足を運ぶことはないかもしれません。けど、声を大にして言いたい。一度行ってご覧なさい。

 「献身」、という言葉が適切かどうかわかりませんが、この場を創り出すためだけに、どれほどの準備、鍛錬があったことか。それを劇場で惜しげもなく放出する。この行為は少なくとも「献身」という行為にとても良く似ています。そこから感じられるのは、パワー、躍動、またはあらゆる感情。不思議なことにそれらは、舞台からではなく、観ている我々の心の底から沸き上がってきます。まるで操られているよう。歳を取れば取るほど、現実でいろいろな物を見れば見るほど、容易く、いろいろなスイッチが勝手に入ってしまう。これが演劇であれば、あらゆる感情が勝手に出てくる。感情を抑え込む方法もあるのでしょうが、わざわざ劇場に来てそんなことするのはお金の無駄っていうものです。演者の献身を受け止めてこそ、劇場という空間は成り立つのです。

 前置きが長くなりました。勿体ぶった言い方でごめんなさい。
 では、「わらび座 夏の特別公演2022」について、ゆっくり語りたいと思います。
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ゴホン!といえば「田沢湖ビール」1

2022年09月11日 11時05分15秒 | 観劇日記
 「ゴホン!といえば・・・」
 昔からよく観た喉のお薬のCMです。
 そう「龍角散」。
 これは秋田藩の秘薬「龍角散」が基になっているそうです。
 横手で高速道路を降りて、みずほの里ロードをあきた芸術村めざして走ると、美しい田園地帯が広がっています。CMでも取り上げられていましたが、今でもハーブを栽培しているそうです。

 前置きが長くなりました。
 2022年8月18日、「わらび座 夏の特別公演」を観に行きました。
 久しぶりBELAちゃんと二人旅。子育てが終盤になってくるとこういうことが出来るようになります。
 みずほの里ロードの話をしましたが、今回は田沢湖ビールという楽しみがあるので秋田新幹線で移動。
 大雨が通り過ぎたばかりの東北地方。車窓から見える江合川も鳴瀬川も北上川もみんな茶色い水であふれそうです。まわりは一面肥沃な耕土。大事な季節だから水は欠かせないけれども怖くもある。被害の少ないことを祈るばかりです。
 仙岩トンネルを抜けてからも見える山の川はやはり濁流。岩を噛むというよりは茶色い爪で岩を鷲掴みにしているよう。この茶色い水があきた芸術村のすぐそばにも流れているはずです。怖い思いをしたかもしれません。
 角館駅に到着。仙台からは90分くらいで着いてしまいます。新幹線って速い。車と違って楽。

 駅舎から出ると少し雨が降っていました。今日も天気は良くないようです。
 急いで角館のクーポン券を買い、待っていた送迎車に乗り込みました。開場まであまり時間は無いようです。
 あきた芸術村-わらび劇場は、雨の中、大屋根を濡らしてどっしりと立っていました。 (つづく)
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