平成26年8月の9~11日の期間で岩手県花巻市や遠野市を旅した。
花巻や遠野といえば、「イーハトーブ」や「遠野物語」といったキーワードがすぐに浮かんでくるだろう。確かにそういったキーワードにどっぷりつかった旅だった。
そこで、今回の紀行文では二部構成としてみたい。第一部の<花巻界隈(風鈴)紀行>は時系列に沿った紀行文。そして第二部の<花巻界隈(幻想)紀行>は旅の余韻そのものを書いてみたい。
そもそも花巻へ行くのは1994年以来、実に20年ぶりだった・・・!
あの時は、宮澤賢治(1896-1933)の生誕100年が目前、という時期で、これを逃したらもうゆっくりと花巻を訪れることはできないのではないかと思い実行した旅だった。そぉかぁ、もう20年か。そうだよな、僕らも結婚20年だもんな。
今回も旅の計画は例によってBELAちゃん。
女の子は旅の計画を考える(空想する)と、もう既に旅の喜びが始まっているらしい。
男はその点ダメで、実際にそこへ行かないと旅の喜びというものは味わえない。
BELAちゃんがガイドブックを広げながら楽しそうに話す計画を聞いていて、彼女の翼のような想像力がうらやましかった。
けれど計画の喜びに浸る一方で、どうしてもあきらめなければならなかった場所がいくつも出てきた。
まず沿岸部を訪れるという計画は、ほぼすべてボツになった。
理由は、花巻ー遠野にほとんどの時間を費やすことが予想された旅なので、宮古や釜石には寄れないだろうということ。
いっそのこと花巻ー遠野と切り離した旅行を考えないととてもムリだろう。
同じ理由で、平泉も盛岡も八幡平もボツ。
さらに一関の猊鼻渓も厳美渓もボツ。代わりに「ドラゴンレール」と呼ばれる一関ー気仙沼線に乗って厳美渓を覗くことにした。
当日、朝早く出かけた。今回のツールは自動車。
比較的時間の融通が利く一方で、疲れても眠くても誰も助けてくれない。
天気はあいにく曇りから雨。まあ、暑いよりはいいか。
東北道にあがり、宮城県から越境してゆく。
岩手県に入ってから、北上江釣子ICで高速を下りた。
ここには鬼剣舞(おにけんばい)の伝承保存館がある。「鬼の館」という。
「剣舞」とは文字通り刀を使った勇壮な踊りで、今は念仏踊りの形態をとる。おそらくその根っこの部分に早池峰神楽などの影響があるように思われる。
いずれも豊作や厄払いを願う祭りである。舞い手はみなオニの面をかぶり、扇や剣で格調高く、ときに激しく踊る。
オニの面はツノがない場合が多い。悪いオニではない、オニの顔は仏や明王の憤怒相だからである。
鬼剣舞は「賢治」つながりなのだが、ここはあらゆる剣舞の歴史や経緯が説明されており、フォルクローロ(民俗学)の資料として興味深い。けど、それだけではなく、世界各地から蒐集されたオニの面が展示されており、次男坊も飽きることなく見てくれるかなぁ、と期待していた。思いのほか面白がってくれたので少し安心。
北上市ではメンチカツが有名、とガイドブックに書いてあったので、近くのコンビニで訊いて見ると、「さぁ・・・」の一声。えぇぇ、なんだ話が違うぞ。
北上展勝地のほうかなと思ったが、それらしい情報もない。
あとでインターネット検索したら、「メンチカツ」ではなく「コロッケ」でした。頼むよぉぉガイドブック!!!
観光協会では「コロッケマップ」なるものまでサイトに掲示してあった。「鬼の館」付近にもいくつかお店があったらしい。残念・・・。
最後まで北上グルメとの縁にありつけぬまま、4号線を北上。花巻市へと入る。20年ぶりー!
花巻や遠野といえば、「イーハトーブ」や「遠野物語」といったキーワードがすぐに浮かんでくるだろう。確かにそういったキーワードにどっぷりつかった旅だった。
そこで、今回の紀行文では二部構成としてみたい。第一部の<花巻界隈(風鈴)紀行>は時系列に沿った紀行文。そして第二部の<花巻界隈(幻想)紀行>は旅の余韻そのものを書いてみたい。
そもそも花巻へ行くのは1994年以来、実に20年ぶりだった・・・!
あの時は、宮澤賢治(1896-1933)の生誕100年が目前、という時期で、これを逃したらもうゆっくりと花巻を訪れることはできないのではないかと思い実行した旅だった。そぉかぁ、もう20年か。そうだよな、僕らも結婚20年だもんな。
今回も旅の計画は例によってBELAちゃん。
女の子は旅の計画を考える(空想する)と、もう既に旅の喜びが始まっているらしい。
男はその点ダメで、実際にそこへ行かないと旅の喜びというものは味わえない。
BELAちゃんがガイドブックを広げながら楽しそうに話す計画を聞いていて、彼女の翼のような想像力がうらやましかった。
けれど計画の喜びに浸る一方で、どうしてもあきらめなければならなかった場所がいくつも出てきた。
まず沿岸部を訪れるという計画は、ほぼすべてボツになった。
理由は、花巻ー遠野にほとんどの時間を費やすことが予想された旅なので、宮古や釜石には寄れないだろうということ。
いっそのこと花巻ー遠野と切り離した旅行を考えないととてもムリだろう。
同じ理由で、平泉も盛岡も八幡平もボツ。
さらに一関の猊鼻渓も厳美渓もボツ。代わりに「ドラゴンレール」と呼ばれる一関ー気仙沼線に乗って厳美渓を覗くことにした。
当日、朝早く出かけた。今回のツールは自動車。
比較的時間の融通が利く一方で、疲れても眠くても誰も助けてくれない。
天気はあいにく曇りから雨。まあ、暑いよりはいいか。
東北道にあがり、宮城県から越境してゆく。
岩手県に入ってから、北上江釣子ICで高速を下りた。
ここには鬼剣舞(おにけんばい)の伝承保存館がある。「鬼の館」という。
「剣舞」とは文字通り刀を使った勇壮な踊りで、今は念仏踊りの形態をとる。おそらくその根っこの部分に早池峰神楽などの影響があるように思われる。
いずれも豊作や厄払いを願う祭りである。舞い手はみなオニの面をかぶり、扇や剣で格調高く、ときに激しく踊る。
オニの面はツノがない場合が多い。悪いオニではない、オニの顔は仏や明王の憤怒相だからである。
鬼剣舞は「賢治」つながりなのだが、ここはあらゆる剣舞の歴史や経緯が説明されており、フォルクローロ(民俗学)の資料として興味深い。けど、それだけではなく、世界各地から蒐集されたオニの面が展示されており、次男坊も飽きることなく見てくれるかなぁ、と期待していた。思いのほか面白がってくれたので少し安心。
北上市ではメンチカツが有名、とガイドブックに書いてあったので、近くのコンビニで訊いて見ると、「さぁ・・・」の一声。えぇぇ、なんだ話が違うぞ。
北上展勝地のほうかなと思ったが、それらしい情報もない。
あとでインターネット検索したら、「メンチカツ」ではなく「コロッケ」でした。頼むよぉぉガイドブック!!!
観光協会では「コロッケマップ」なるものまでサイトに掲示してあった。「鬼の館」付近にもいくつかお店があったらしい。残念・・・。
最後まで北上グルメとの縁にありつけぬまま、4号線を北上。花巻市へと入る。20年ぶりー!
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