退職女のアメリカ便り

オーストラリアンシェパード、ジュンタのマミーのアメリカ、セントルイス生活

#536:キッチンリモデリング

2015-08-30 22:28:34 | アメリカ便り
我が家は築43年ほどたっています。
私たちで3代目。
1代目の人がカスタムオーダーで建てたそうで、主人いわく、“こんなひどい建てかたして、信じられん”。
この言葉、住み始めて30年たった今でも変わっていません。
1代目が2年間住んで年寄り夫婦の2代目に変わりました。
この2代目が11年住んで私たちとなりました。

結婚してすぐ家探しを始めた私たちは、ある週末目的もなくドライブをしていた時、偶然にこの家に出くわしました。
アメリカでは、オーナーが自ら家を売るというのは非常に珍しく、“売り家の自家製サイン”なんてほとんど見ることがないのですが、この家は“この家主、本当に家を売りたいのかしら”と思わせるぐらい小さい小さいサインを木に打ちつけていました。

ちょっと見てみようか、と軽い感じでハイカラな馬小屋的な家をノックして家の中を見せてもらいました。
こうやって予約もなしに突如やってきた人に家を見せるなんてこと、普通はありえないのですが、この家主のおばあちゃん嫌がりもせず見せてくれました。
きっとこの家、だいぶ以前から売り家になっていたのではないでしょうか。
だから家主も悠長なことを言ってられなかったんだと思います。
家の1室では歩くのが不自由そうな年老いたご主人がベッドの上で寝ていました。
何でも脳梗塞をわずらったそうで、家を売り次第、老人施設のようなところに移りたいとのこと。

家の中は、カスタムデザインだけあってなかなかでした。
値段も手頃、それに週末ごとにあちこち家探しのためにドライブするのがめんどくさくなったので2,3日して買うことを決めました。
即、買いたかったけど、物ほしそうにな即売は値段を交渉するときにマイナスといわれていたので、4.5日待ったのです。
この4.5日の間に家が売れたらどうしようと思いましたが大丈夫でした。

おまけに待ったおかげ(?)で値段を250万円ほど安くなりました。

もともと物がない私たち、小さなトラックを借りて、友達4,5人に手伝ってもらい無事引越しもできました。

引越ししてから冷静になってよくよく家を観察すると、出てくるは出てくるは、何がって問題が。
この家、斜面に立っているので、家が谷に向かって少々傾いているのがまず最初に気づいた大問題点でした。
これは即、直さなければと思い、パームジャックという車のタイヤ交換に使うジャックの家用を10本ほど、家の谷側に立てて家を持ち上げました。
エンジニアにも着てもらったことがありますが、この日といわく、“ミズーリ州では斜面に家を建てちゃだめだよ”とのこと。
このパームジャックのおかげで、30年たった今も家の傾きは大して変わっていません。
なにせ、最初の傾き方がひどかったから。
昔も今も床の上にボールを置くと、ころころと谷側に転がっていきます。

主人の両親は引っ越し当初から、“こんな家早く引っ越せ”といわれ続けられましたが、30年たったところで、せめてキッチンを直そうということになったのです。

続きは次回にします。

ハブグレジュンタのマミー