退職女のアメリカ便り

オーストラリアンシェパード、ジュンタのマミーのアメリカ、セントルイス生活

#524: オシメと偏見

2015-08-07 21:47:24 | アメリカ便り
昨日見たニュースは、“変わっていないね”と思わせるものでした。
紙オシメが買えない家庭が増えているそうですが、昨日のニュースでは8人の孫を一人で育てている黒人おばあちゃんのことが話題となっていました。
これだけでアメリカ生活38年の私には、この家庭のバックグラウンドが想像つきます。

このおばあちゃんの娘息子(何人いるかわかりませんが)、それぞれが結婚せずに子供をもうけ、
それも、その孫たちはみな違う父親、母親がいる。
なんてね。
これは、偏見と取られる、私の黒人の見方ですが。
でもあたっていますよ。
そして、みんなもそう思っているけど、そう言った真実を公に言うことができないのがアメリカ社会なのです。
60年代の黒人運動以来、社会的に黒人の地位は向上しています。
向上していない部分というのは、人それぞれが持っている偏見的認識です。
例えば、黒人は怠け者、ブロンドヘアーは頭が悪い、赤毛は気が強い、ユダヤ人はけち、中国人は金儲けのためにはなんでもする、韓国人は自尊心の塊、などなど。
こういった偏見的認識は、法律でも政治でも変えることはできないのです。
ということは偏見を変えたかったら、一人ひとりが自身で偏見的認識を変える努力、または変えさせる努力をしなくてはいけません。
第3者(コミューニティー、政府とか)に変えてもらうという段階は、もうありえません。
社会も昔みたいに暇じゃないです。
私は、黒人に言いたいです。
"ピーピー泣き言を言わず、教育を受け仕事しろ”と。

ファーガソンシューティングから1年経ちました。
50年経って変わらない偏見的認識、1年じゃ変わりようがないですが、相変わらず黒人はデモをして不平等を訴えています。
今までもデモをしても変わっていないんだから、何か別な方法、つまり、一人ひとり、教育を重要視し、家庭の価値を理解しさらには向上させ、仕事を持ち、健康なのに生活保護を受ける恥を知り、育てることもできないのにたくさんの子供を作る事をやめ、黒人に対して一般人が抱いている偏見的認識を黒人自身がぶち壊すということをしてほしいです。

話は戻りまして、紙オシメなんですが、ずばり、“オシメも買えないような生活環境で、どうして子供を作るんだ”なのです。
私が優しかったら、“紙オシメが買えなかったら、布のオムツがあるんじゃない?”ともいうかも。
で、行き着くところは、“あまえるなです”。
一般人は、モルモン教徒、カトリック教徒じゃない限り、考えて子供を作ります。
つまり、生活収入に見合った数の子供しか作りません。
最初から、生活保護を頭に入れた子供作成は、施しを受けることに慣れきった黒人(白人、その他の人種にもいますが)の甘えですね。

トルコに非難しているシリア難民の50%は子供だそうです。
貧しい国ほど子沢山ですが、これは乳児の死亡率が高い開発途上国では種族保存のため必要かもしれませんが、生まれてくる子供にしてはいい迷惑かもしれません。
子供には生まれてくる選択権がありません。
だから、親としてはちゃんとした(家庭それぞれで、この定義はちがいますが)環境を子供に与えることができないのなら、または覚悟ができていないのだったら子供を作ることは考えてほしいですね。

開発途上国で何が必要かとたずねられたら、私は食料、薬という当たり前のものより、バースコントロールといいます。

ハブグレジュンタのマミー