退職女のアメリカ便り

オーストラリアンシェパード、ジュンタのマミーのアメリカ、セントルイス生活

#689: 親にもいろいろありますが、“a man's got to know his limitations”なのです。

2016-06-03 23:06:30 | アメリカ便り
北海道北斗市の子供が無事、“想定外の場所”で発見されました。
車から降ろされた場所から険しい山道を10キロも入った、自衛隊の演習場にある小屋の中にいたそうです。
とにもかくにも、無事見つかってよかったです。

父親の言う、“しつけのために置き去りにした”という話が本当なら、ばかな親を持った子供ほどかわいそうなことはないと思います。
更にかわいそうなのは、そんな親でも子供にとっては唯一の親であるという現実です。
親が子供を見捨てる話は聞くことはありますが、子供(15、16歳くらいまで)が親を見捨てるなんてことは聞いたことがないですね。

“リミットを知る”ということは、子供を育てる上で特に大切なことと思います。
今回の親のしつけ、そのリミットを考えていなかったのではないでしょうか。
子供のサヴァイヴァル(survival:生き残る)能力が、親のリミットを越えたしつけより上だったことが幸いし、子供が無事帰ってきました。
映画ダーティー ハリーでクリントイーストウッドが言うじゃないですか、“A man's got to know his limitations"と。
親も親としてのリミット知らなくてはいけません。

大和君の話を聞いて、私も小さい時に経験したことを思いだしました。
以前にも言いましたが、私が小さい頃、私の父親はほぼアル中状態で、母親は常に内職とボランティアで忙しくしていました。

そんな環境で育った私達兄弟(3歳上の兄がいます)は、自然と“親は頼られない”と考える様になりました。
私が小学校2年の時、父の仕事の関係で転校しましたが、初日に学校から家に帰る道がわからなくなり、小山に登り、覚えていた電気屋のネオンサインを目指して家までたどり着いたのを覚えています。
私が親だったら、転校初日に限らず、1週間ぐらいは子供を学校まで迎えに行ったでしょうに。

小学校2年と言うと大和君と同じ年です。

今回の置き去り事件が大和君の将来に、どのような影響を与えるか気がかりですが、きっとこれを踏み台にして強く生きていくでしょう。

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