退職女のアメリカ便り

オーストラリアンシェパード、ジュンタのマミーのアメリカ、セントルイス生活

702: TEDトークを見て。GMO(遺伝子組み換え生物)の定義とは、、、人様々なのです(2)。

2016-06-26 21:16:03 | アメリカ便り
一般の人はGMOというと、“安全ではない”という気持ちが沸いてくると思います。
“遺伝子組み換え大豆は使っていません”と書かれた豆腐やら納豆を見ると、“安心して食べれる”と単純に思うかもしれません。
でも、忘れてはいけないのは、私たちの日常食べているnon-GMOといわれている植物(米、とうもろこし、小麦、etc.) でさえ、何らかの遺伝子組み換えがされているということです。
その遺伝子組み換えが自然現象が行なっている場合もあるし、因習的な交配技術で行われている場合もあります。
これらの遺伝子組み換え技術で作られた植物を、一般の人はGMOとは呼びませんよね。
しかしながら、近代技術が生み出した遺伝子組み換え技術で作った食物を、一般人はGMOと呼びます。
現代の遺伝子組み換え技術というのは、今まで自然界や交配で行われてきた遺伝子組み換えのスピードを速めただけなのです。

殺虫効果を持ったとうもろこしにしても、近代的遺伝子組み換え技術をとり入れなかったとしても、何百年後には確立されるものだったでしょう。
しかしながら、飛躍的に人口が増加している中、その人口を支えるための食物ができるまで何百年も待てますか?、有機栽培で飢えを解消することができますか?
目の前には一握りの米も食べれない人たちがたくさんいます。
そのような人たちを前にして、“2,300年待ってください、旱魃に強い米ができますから”なんて言っていられないでしょう。
といっても、別に“安全性を無視しろ”といってはいません。
私のいた会社でも、安全性テストは何百項目もあり、慎重をきしていました。

TEDトークの教授は旱魃に強い“生き返り食物”から“抗酸化遺伝子”を取り出し、それをエチオピアの主食であるテフという植物に入れる研究をしてるとのこと。

TEDトークの教授は“GMOの定義というものは人様々である”とはっきり言ってました。

極端な話しですが、私には“GMOはだめ”といっている人達は、“憲法改正反対、自衛権反対”と騒いでいる人たちとダブって見えます。
今までのままではいけないのに、今までのままでいようとしている。
今のままでは2050年には100億人となる人口を養ってはいけないのだけど、GMO反対を唱えている。
今のままでは領海侵入をしている中国に対して“遺憾です”しか言えない、つまり、自分の国を自分たちで守ることもできない。

時代は良し悪しに関係なく進んでいっているのです。
そんな時に何が正しいか悪いか、自分で判断できる能力を身に着けず、“変えたくない”だけではだめだと思います。

また中傷コメントがきそう。
ひょっとして、せっかく増えてきた読者も減るかも。

ハブグレジュンタのマミー