落ち着かない状態が続き、他の入居者さんが怖がってしまったとう~さん。
スタッフも突然くる裏剣に、右に左に身をかわす。
う~~どうしよう~
Drに相談。
“ちょっと薬を使ってみよう”
と~さん、裏剣がなくなったけど、今度は手も足も出なくなっちゃった。
うつらうつら。
“飲ましたくないね。”
“いいよ今晩は”
夕食も食べずにソファーで寝ていたと~さん、20時目が覚めた。
“何か飲む?” “うん”
麦茶に“美味しくないな”
コーヒー牛乳に“美味しい”とニッコリ。
飲み終えたとう~さん、立ち上がろうとするが、
ガク、
足に力が入らない。
何度か挑戦しやっと立ち上がるが、今度は歩くのが・・・
でも、必死に歩こうとしている。
ひとりで歩きたい。
歩行器代わりに食卓椅子の背もたれに両手を置いてもらうと、引きずって進んでいく。
ちょっと落ちついたと~さん。
更衣をし、向き合ってふたりで食べる遅い夕食。
“まずいな” “うん”
今晩はリビングに布団を敷いてみた。
ず~っと布団だっただもんね。
“と~さん、布団敷けたよ、寝よ”
タオルケットをさっと広げ横になると~さん。
隣で横になる私にもタオルケットを掛けてくれる。
いつものとう~さんだ。
握っていた手をそっと離す。
気持ちよさそうに寝ている。
2時、トイレに起きたと~さんは外が見えるドアーの窓越しに“○○子~○○子~”と奥様の名前を呼んでいる。
手を離さないとう~さん、4時までしっかり歩かさせてもらった。
“と~さんもう疲れた、横になろうよ”
と~さんもお疲れの様子。
横になったらすぐに寝息。
6時、目を覚ましソファーに座ったと~さん。
見ると、目をぎゅっと閉じ何かこらえている様子。
時折目頭を拭く仕草も。
そんなと~さんに私も涙。
“家に帰りたい”
自宅で頑張った奥様。
と~さん、私たちが家族だよ。
裏剣に身をかわす技も上達してきたから、時々は使っていいよ。
出来ればちょっとお手柔らかにね。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます