山形のホリデイマタギ日記

山菜とキノコと魚を採って遊ぶ年寄りの冷や水日記

あきのかおり(さんぽうた202)

2023年10月05日 | いきもの

   あきのかおり   いね まもる

 

いいかおりじゃねえか

うれしくなるぜ

 

ふわっとよ

こころが おちつくね

 

なつかしい かおりじゃねえか

おもいだすぜ

 

うまれたころの

あきのけしきを

 

このかおりを

ふりまきながら

 

このこたちも

おいしく しあがらせたいもんだ

 

いなぐいの じいさん

さいごまで

よろしくな

 

       稲の刈り取られた田んぼに出現

        今どき珍しい稲かけ風景

       整然と並んで、稲の乾燥を待つ

       よく見ると、たわわな米粒たち

 農業人口も減り、機械化が進み、こんな景色、田舎の山形でも、滅多に見られなくなってしまったんですよ。

 でも、散歩道の田んぼには、一部残っています、稲かけの風景が。

 いい香りがします。これは、藁の匂い?

 小鳥も虫も集まってきます。

 そりゃあ、冬を前に、こんなご馳走は、嬉しいばかりだよね。

「それでいいの?」

「いいに決まってるだろ。俺らはみんなのものだ。」

「そうか。農家の人だけじゃないよね。」

「そう。みんなの俺達。」

ここまで育ててくれた、農家の方は勿論だけれど、支えてくれた環境全部が大切なんだね。このいい香りは、そのみんなに対するお礼の香りなのかな。

「実ったよ!って伝わるといいね。」

「まあな。」

 ここ山形も、この夏、猛暑に見舞われましたが、そんな中でも逞しく実った稲たちの、誇らしい香り。暫く味わわせてもらいたいと思います。