今回の山業の収穫物は少なかった。でも、
収穫があるだけ立派だと思っています
汚れを落とすとこのぐらい
マイタケご飯かマイタケ汁1回分ぐらいでしょうね。
ちょっとお腹の具合を崩している妻からは、汁物を所望されたので、前回と同じ手法でお吸い物にします。
マイタケを洗った水で調理します
・今回は、マイタケが増えた分、水1ℓと麺つゆ50mlをベースに3食分
さて、これで終わりってわけにはいかないでしょう。
マイタケの天ぷらを揚げることにしました。
えっ?マイタケ、使い切ったんじゃないの? と思うかもしれませんが、実は、先日収穫したマイタケが、まだたっぷり残っているんですね。それを使います。
ついでと言っては失礼ですが、冷凍のエビとサツマイモとレンコンも揚げましょう。
もう一つおまけに、花揚げというものに挑戦してみることにしました。
この揚げ方、よくお店で出されるやり方で、衣が花と言うか花火のように広がるやり方で、見栄えがします。前からやってみたいと思っていたので、この際挑戦することにしました。
下ごしらえの部
・薄力粉350mlをふるいにかけて冷蔵しておきます
・卵黄1個分と冷水を合わせて300gをよく混ぜて、こちらも冷蔵
・マイタケ8個分準備(汚れをブラシで落とします)
・冷凍エビを解凍して、背ワタを取って、筋を切って、尻尾の水分を抜いて、水気を拭き取っておきます
・薄力粉で『ポリ袋バフバフ』
・サツマイモは7mmぐらい、レンコンは5mmぐらいに切っておきました
調理の部
・揚げ油は、いつもより高めの175℃を目指しました(油に散らした水滴がすっかり蒸発してから10秒ぐらい)
・混ぜるのではなく溶かすという感じに衣の材料を合わせたら、エビを潜らせて
・揚げ油に入れると浮いてくるので、そこにスプーンで衣を追加します
これは、揚げ玉を掬って泡立ちが収まるのを待っているところ
衣を追加した時点では、
・大量に揚げ玉が発生するので、こまめに掬い取ります
※揚がった後にも汚れと一緒に底に沈んでいるので、丁寧に
※具材を一度にたくさん入れると、油温が下がってしまうので少しずつ揚げる
おおっ、なんだか料亭の雰囲気
調子に乗ってのんびり楽しんでいたら、
後半の根菜類の時には、花が咲かなくなってきました
多分、衣が温かくなってきて、油との温度差が小さくなってきたことと、衣にグルテンが発生してきたためだと思う。
それでも、
マタギにしては、なかなかの仕上がり
そして、今夜の夕食です。
山の幸尽くし+海の幸でございます
そんでですね。これが、見栄えが良いだけでなく、いつも以上に美味しく感じられたんですよ。これは、家族の一致した見解。
変えた条件は、衣の割合と厚さ、そして、油温です。
思い当たるのは、肉料理で美味しさを閉じ込めるために、表面を高温で焼き付けること。なんだか似ています。
なんとなくだけど、これまでの料理を振り返ると、アクの強いものは、低温で長時間揚げると美味しくなった。それに対して、今回みたいに、素材の美味しさが保証されているものは、高温で短時間揚げた方が美味しくなるような気がする(サツマイモは別です。これはじっくり)。
なんだか、天ぷら道の扉が一つ開かれた感じですよ。
これも、マイタケ様のおかげであり、過去の山の幸のおかげ。つまり、山の神様のおかげと言っていいでしょう。
山の幸料理の修行、これからも続けていきたいと思います。
ありがとうございました。