山形のホリデイマタギ日記

山菜とキノコと魚を採って遊ぶ年寄りの冷や水日記

これは神ラーメンだ!

2023年03月21日 | 日記とレシピ

 お昼はラーメンかな。今まで作ったことのない美味しいラーメンにしたいなあ。

 ネットで検索してみると、面白そうなレシピが見つかった。

 知る人ぞ知る、陳健太郎さんの『担々麺』が、すごく美味しそう。

 レシピを詳しく読み込んでいく。使う主な材料。

 万能肉そぼろ:これは、作ってみる価値、大あり

 ザーサイ:う~ん。メンマで代用しましょう

 ねぎ油:ない。

 練りごま:多分、作れると思う

 調整豆乳:これもない。

かなり厳しいですね。どうする?マタギ!

 これは、『担々麺 風』で行くしかないかな。とりあえず、やってみましょう。

 まずは、陳さんお勧めの万能肉そぼろを作ってみましょう。

 下ごしらえ・調理の部

 ・サラダ油を熱したフライパンに、ひき肉300gを入れて、色が変わるまで炒めます

 ・酒大さじ1に醤油と甜面醤各大さじ2を加えて

       これは、調味料を入れたところ

 ・焦げ付かないように炒めて水分を飛ばしていくと

       ほぼ、水分が飛びました

       これを、ラーメンに生かします(これは、使った残り)

 スープ行ってみましょう!

 ・青梗菜一株を食べやすい大きさに切って、ニンニクと中華出汁少々で味を付け、ごま油で炒めたら

 ・お湯1ℓを加えて

 ・味噌大匙4、中華出汁と麺つゆと砂糖各大さじ1強を加えて沸騰させて

 ・なんと、生クリーム100mlを加えて再沸騰させました

 ※スープにコクを出したかった(豆乳やバターの効果)

 ※ここまでに、肉そぼろに加えて、半熟卵とメンマを作っておいたので、トッピングもスタンバイOKです

 ・買ってきた中華麺を茹でて、湯を切ったら、盛り付けて注いでトッピング

       とてもいい感じ

 食べてみると、 おおおおおおお! 恐るべき美味しさでした。基本的なつくりは味噌ラーメンなのですが、生クリームが、味に優しさと深みを加えています。メンマと半熟卵もよく合うんだけど、それにも増して、青梗菜のニンニク炒めが、味も食感もすごく合いますね(ここで使ったごま油も大事なんだと思う)。さらに、肉そぼろが入ったことで、旨みのハーモニーがスープの全体に広がっているのが分かります。

 マタギの場合、ドクターの指導もあって、塩分摂取が多くなってしまうスープ類は控えるようにしているんですけど、これは飲みたい!

 悩んだ挙句に、変則的な食べ方を選択(詳しくは秘密)。旨かったあ!(知る人ぞ知る大仏顔レベルです)自分の身体と心の両方が満足できるランチにできた気がします。

 今回みたいな創作料理(行き当たりばったり料理)では、稀に、こういう大当たりが発生するんですね。

 これを『美味しかった!』で終わりにしたくない。そこで、レシピを残しておくことにしました。

 『また食べたい!』と思う、その日のためにね。

 陳さん、数々のヒントをありがとうございました。


ピザ大会、できるかも

2023年03月20日 | 日記とレシピ

 ハタと気づいたことが2つ。

 その1,

   このところのランチでパスタマシンが大活躍しているんだけど、陰に隠れてしまった料理があること。

 この冬には、いろいろな麺や生地をパスタマシンで作り、楽しませてもらってきました。でも、パスタマシンを使わずに楽しめる粉もの料理もたくさんあるよね。先日の中華まんも久しぶりに作ったけど、美味しかった。あと、暫く作っていない料理と言えば・・・。ありましたよ!ランチの王様の一つ、ピザです。これ、長いこと作っていなかったなあ。作りましょう!

 その2,

   ピザだったら、トッピングで、より楽しむことができるんじゃない?

 節分に『恵方巻大会』をやったし、ひな祭りには『ちらし寿司大会』もやった。これって、ただ食べるよりも、はるかに楽しいんですよね。それぞれが、思い思いに作って、その過程や結果を見合いながら戴くと、美味しさが倍増するんですよ。ピザでも、これをやったら、同じように楽しめるのではないでしょうか。それだけでなく、ピザの場合、お互いの作品をシェアしあいながら食べることになるだろうから、より楽しめるんじゃないかな。

 それでは皆さん、本日は、≪ピザ、トッピング大会≫で行きますよ!

 下ごしらえ・調理の部

 ここ何年かで、いろいろなレシピを試してきたけど、「れっさーぱんだ」さんのレシピが、生地もソースも一番かな。何と言っても、美味しくて簡単。今回は、こちらのレシピをベースとしてお借りしてみます。生地作りから始めましょう。

 ・強力粉240、薄力粉60,砂糖とオリーブオイル各24、塩4,ドライイースト6gに、水150gを混ぜてみました

 ・生地3枚分に分けて、20分ほど寝かせます

 ・ラップをして台所に放置(失敗、まだまだ北国の台所は寒い)

 ピザソース(ケチャップ50、マヨ14,にんにく5、醤油6gに、クレソル適量)

       混ぜるだけ

 ※これも、簡単ですが非常に美味しいです

 ・冷凍のむきエビとホタテを解凍

 ・タマネギをくし切りの半分、ジャガイモを拍子木切り、ソーセージを色々な形に切っておきました

 ※ここで品数を増やすと楽しみが増えると思います

 ・生地をクッキングシート上で伸ばします(打ち粉必要)

 ・切れ目を入れたら、トッピング大会開始です

 ・ピザソースを刷毛で塗ったら、あとは各自、思い思いに

 ・ピザチーズをたっぷりかけて

 ・250℃のオーブンで12分

       ホクホクして美味しい!

   第2号も(温度設定が210℃までしか上がらなかったけど)12分後に焼けました

 これを焼いている間に、第1号をみんなでシェアするという算段なわけです。

       続く第3号は、ブロッコリーとカリフラワー入り

 生地を8つに切ってあるので、一人二切れずつ食べると、それぞれ二切れずつ残るので、またシェアして楽しみます。

 すんごく美味しかったあ!

 問題は、1枚焼くのに10分以上かかるので、間が開いてしまうこと。今回は、食べ終わる度に解散して、焼けると集合を繰り返しました。これでもいいんだけど、工夫の余地あり(トースターの併用できるかな?)。

 もう一つはトッピングの品数。今回は、少なめにしたんです。その気になれば、トマトや、コーンとか、ツナとか、ベーコンとかを加えることもできたんですけど、かなり余ってしまいそうなので、差し控えました。いくら余っても構わないから、ずらっと並べて選んだ方が楽しいよね。・・・余った食材をポトフなんかにしてしまう手もありかな。

 今回は、お試しという感じだったけど、工夫次第でかなり楽しめそうですね。基本は、生地とソースとチーズ。この3つがそろっていれば、多分、応用範囲はかなり広いはずです。

 この料理は、季節を選ばないから、また楽しんでみたいと思います。

 ご馳走様でした!


なごり雪の日

2023年03月19日 | 日記

 本日は、朝から勤務。いつもの朝よりも空気が冷たいので、防寒用の厚手のジャンパーを着て職場に向かった。

 途中、土曜日なのに、たくさんの小学生が登校する様子が目に入った。

 ああ、卒業式なんですね。

 そういうシーズンなんだね。多分、ここまでの3年間は、コロナで別れの会を催すことも、言葉を交わすことも禁じられてきたんだと思う。学校も、ようやく正常な姿を取り戻しつつあるんじゃないかな。寒い日になってしまったけど、しっかり卒業生を見送っておくれ。

 さて、職場に着いてしばらくすると、

       雪が舞い始めましたよ(見えるかな?)

なごり雪というやつですね。  そして、

       あららららら

 さらに、

       あちゃあ~

 さっきまで、ここでツグミが新芽か何かをついばんでいたんですよ。それが、あっという間に冬景色に逆戻りしてしまいました。

 勤務を終えて帰るころには、降雪もピークを過ぎた感じだったけど、車には雪が5センチぐらい積もっていました。

 これは、別れのなごり雪というものでしょう。お別れの日に、空も泣いているのか、花吹雪の代わりに雪を散らしてくれたのか・・・。どういう訳か卒業式の日に雪が降ることって、山形では結構多いような気がする。

 さて、帰宅してみると、我が家の周りも白くなっています。

       椿の羽衣

       ようやく咲き出した馬酔木にも雪のベール

 花たちもさることながら、一昨日、冬眠から目覚めたクジャクチョウやヒョウモンに出会ったばかりなんです。ちょっと可哀そうだけど、自然界は、そんなに甘くはないということですね。

 ピーン!

 ここで、欲タガリモード発現

 家に戻って、パソコンの電源を入れる。

       アメダスを見ると

 なーんだ、意外と増えていないじゃないですか、積雪深。しかも、降雪は局地的。

 ついでに、

       峠の降雪状態

 おお、これなら少なくとも峠越えはできるぜ。

 これなら、春の山遊びへの影響はそんなに大きくなさそうですね。

 そうです、なごり雪というのは淡雪。すぐに消えるんですね。そして、

 春が、また一歩近づいてくることでしょう。

 とってつけたように、

 卒業生の皆さん、おめでとうございます。輝く未来に向かって羽ばたいてください。マタギも、海山に向かって羽ばたきます。


ウドでウデ試し

2023年03月18日 | 山菜料理

 3月も半ばまで来てしまうと、しかも、好天が続いたりすると、じっとしていられなくなってくる。

 特に、今年は、春の訪れが早いのだ。確かに、家や職場の周りでは、フキノトウが赤紫色の衣を脱いで顔を出し始めている。

 出かけるかどうかと悩ましい所なのだが、ここは、統計資料を使って判断します。

 使うのは、自分の行動と収穫の記録に気象庁のデータ。詳しく説明すると大変なのでざっくり説明します。

 この春は、令和4年や令和3年よりも雪が少ないし、気温も高めに推移しつつある。ただし、令和2年ほどではない。

 結論としましては、令和2年度ほど早い山行では収穫の見込みが薄い。もう少しだけ間を空けて、山菜採りに出かけよう、ということになりました。

 だとすると、次の休みは、やっぱり保存山菜の整理を進めるべきでしょうな。赤コゴミを戻したばかりではあるのですが冷凍、塩漬け、瓶詰めの山菜も多々ある。もう少しペースアップを図るべきだと思うんです。で、今回は塩漬けのウドを戻します。

 理由は簡単で、昨夏以降、ほとんど手つかずのまま残してしまっていたからです。そして、今年も山でウドに出逢ったら、絶対に食べ切れないほど収穫してくるに違いないんです。だとすると、ウド用の桶もそろそろ空け始めなければならぬだろうと考えたんです。

 まあ、ウドの収穫は、結構遅めだから、そんなに慌てる必要はないので、本日の目標は、ウド料理を通して、自分のウデを試すというあたりかな。少しだけ戻して確かめていくことにしましょう。

 早速、いってみたいと思います。

       とりあえず、常備菜にできるぐらいを

 ・軽く洗って塩を流し落としたら

 ・沸騰した銅鍋に入れて、再沸騰から2分ぐらいで消火。半日冷まします

       相変わらず恐るべき銅鍋効果。採った時の姿がよみがえる

       賞味期限が明日までという安売りの身欠きにしんを

 ・平造り(?)にして

 ・寸切りにしたウドと、大きめに切ったジャガイモと

 ・酒醤油みりん各50mlに、顆粒出汁と水1カップを加えて

       ドンコロ煮に仕上げるんだけど

 ・ジャガイモが煮崩れしやすいタイプだし、ウドも心配だったので、最強火力で煮ました

 ※アク掬いをしたら、落し蓋をして、時々ゆすりながら

 ※目標時間20分(このぐらいならジャガイモもウドも崩れないと思った)

       崩れずに煮詰まりつつあります(砂糖大さじ2追加)

       1丁あがり!(分かる?この瑞々しさ)

 次です。

 ・残りのウドを寸切りとそぎ切りにして

 ・ベーコンを短冊に切って

 ・タマネギ1/2個と一緒にオリーブオイルで炒めます

 ・しっかり火を通したかったので、水50mlと酒少々を加えて蒸し煮

 ・3分後、蓋を開けたら水分を飛ばして、クレソルを回しかけて出来上がり

       こちらはイタリアンです

       全く違うけど、どっちも美味しい

 やっぱりウドは(も?)美味しい!

 この調子で、塩漬けの桶にスペースを作って、山でいっぱい収穫してきて、食べ切れない分を、また保存して・・・。

 ふっふっふ

 始まりますねえ、『美味しい』の連鎖。

 台所と身体の準備を整えて、今年も楽しませてもらいますよお!

 山の神様、よろしくお願いいたします!


鶏肉にモヤモヤ

2023年03月17日 | 日記とレシピ

 「お父さんの常備菜なくなっちゃった。」

 おや、もうなくなりましたか。じゃあ、次は少し多めに作っておきますか。

 暖かめの春だけど、まだ、『暑い』というレベルには程遠いから、少々多く作っても問題ない。

 まずは、山菜を戻しましょう。

 今回は、乾燥の赤コゴミで煮物を作ることにしました。

       しばし水に浸しておきます

 30分もしたら、ある程度水を吸うので、それから加熱開始。沸騰したら消火して、冷めるまで半日待ちます。

 それから、砂肝も完売してしまったので、肉類も補充が必要ですね。今回は、変化をつけてレバーがいいかな。

 近所のスーパーに出かけてみると、珍しく置いてありました。鶏レバーに出会える確率は、だいたい20%ぐらいかな。だめなら別の店に行くことも考えていたので、幸運でした。 

 更に嬉しいことに、売値のシールの上に値下げシールが重ねて貼られている。ただね、それが、異様な枚数なんですよ。重ねて貼られているシールの枚数は、7~8枚。調理の日付けが一昨日の午前だから、約48時間のうちに、この枚数貼られたということだ。

 ふう~ん、そんなに気を遣うものなのか。まあ、賞味期限のカウントダウンに遅れないように売らなけりゃ、無駄に捨ててしまうことになるからね。仕方ないのかもしれない。

 マタギの予定は、しっかりと下ごしらえを済ませて加熱する常備菜だから、全く問題なし。完全に半額以下まで値引きされたパックを全部連れて帰ることにした。全部で600g強なのに300円しない。得しちまったぜ!

       調理から3日目でも瑞々しいよ

 食べやすい大きさに切って、血抜き。洗ったら、

       しっかり茹でます

       これで、アクが抜けるし、日持ちします

       鍋に移して本番準備

       調味料は、酒100,醤油75,みりん50に砂糖30gとショウガを投入

       沸騰しても、ひるまずに強気の強火で勝負

       さすがに、ここまで煮詰まって来たら火を弱めてゆすりながら水分を飛ばします

 出来上がり! 冷めるまで待機。

       赤コゴミも戻ったようなので水を入れ替えて

       食べやすい長さに切って

 糸コンと油揚げも湯がいて下ごしらえ。ニンジンは千切りに。

       炒めて

      混ぜて火を通し

       酒醤油みりん各75gと顆粒出汁を加えて煮詰めます

 ※今回は実験的に、油類を一切使わずに煮詰めてみました(美味しく戴けるようです)

       さあ、出来ましたよ!

 日持ちするように、こまごまと工夫をしたつもりです。これで、しばらくは常備菜には困らないんじゃないかな。

 だけどね、今回の鶏肉の安売りには、少々考えさせられました。

 賞味期限が迫っているから値段を下げてでも買ってもらう。これは、間違いではないよね。でも、これをマタギが買わなかったら捨てられていたのかな?以前聞いた話では、日本では、毎日、百万食分以上の食材が廃棄されているということなんだけど・・・。

 一方で気になっているのが、鳥インフルエンザによる殺処分。飼育場で数羽の発症が確認されると数十万羽の鶏が処分されています。既に本年度の合計で1千万羽を超える数が処分されたとか。

 細かい理由は分からないけど、食料品の値上げ、自給率低下が問題になっている中で、こんな対応でいいの?というモヤモヤが湧き出てきます。

 

 一番強く感じるのは、命を軽く扱い過ぎているという気がするんですよ。

 万が一、お客さんが美味しく安全に戴けないといけないから、早めに値段を下げる。それで売れなければ処分。

 万が一、人間に感染するといけないから、健康な鶏も全て処分。

 違う次元の話のようだけど、共通しているのは、人間が快適に暮らすことが最優先であるということ。そんな中で、鶏の命が、かなり軽く扱われているということ。

 変な例えだけど、学校とか職場とかで、数人の感染者が出たら、どんな感染症であっても、全員殺処分なんてするわけないでしょ。なんらかの打開策を考えるはずです。

 そう考えると、この辺の発想というか、感覚が、生き物の命を軽んじているように思えて仕方ありません。

 このままでいいのかな?

 やっぱりモヤモヤします。

 ま、とりあえずですね、引き取った命は、工夫を加えながら最後まで美味しく戴く、という姿勢を、大切にしたいと思います。

 今回の常備菜も、最後まで美味しく戴きたいと思います。

 生き物たちの命に感謝しつつ。

 すみません。愚痴みたいな話になってしまいました。