![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/68/1b/21b0eae2419861c00e7874bc5830d3ba.jpg)
退院して以来、喉の通りの良いことを目指して、煮込んだ野菜料理ばかりに目を向け続けてきた。
で、また突然気付くんですね。
柔らかいと言ったら、「あれ」があるじゃないの。しかも、大量に。
その野菜の名は、ワラビ。
正確には山菜ですけど、日本全国に市民権を持つこの山菜は、今や野菜と言っても誰も文句が言えない程、人の手がかかるようになってきている。
だって、当地では、しっかり手入れされた畑で栽培し、成長に合わせて基準の長さを満たすものを切り揃えて、量にばらつきが出ないようにまとめてから出荷しているんですよ。
こんなの、畑の野菜と全然違わないじゃないですか。
でも、マタギたちが採ってくるワラビは山菜ね。
山の中の生育適地ですくすくと育ったものを、旬の時期を読んで採ってきます。
それが、大量に塩漬けされていることを思い出したんですよ。
「戻す」手間はそれなりにかかるけれど、実際に手をかける時間は、そんなに長くありません。
で、一度戻してしまえば、結構日保ちするし、何と言っても、他の追随を許さない程柔らかくて美味しいのよ。
なんで今まで気づかなかったのかという気もするのだけれど、それは仕方ない。
気づいたからには作るべきでしょう。
早速行ってみます。
先ずは、銅鍋にたっぷりの水を汲んで、グツグツと煮出します
去年、ワラビの漬け替えをしてるから、多分これは2年以上前のワラビです
・軽く洗って、塩を流し落とします
こんな感じです
※準備物は重曹だけ
・お湯が沸騰しているところにワラビを投入
・全体を裏返したら、重曹を適量回しかけて火を止めます
・蓋をして、そのまま冷めるまで待機
さすがに極寒、半日もかからないうちにすっかり冷めてしまいました
かなりのアクが出るけど、すっかりアクを抜くには、更に時間をかけます
・きれいな水に移しかえて(途中、更に入れ替えあり)、さらし続けること丸2日
3日目に一部を取り出しておひたしにしてみました
生姜醤油で戴きます
この食感と味が独特で嬉しいんですね。
特に、トロッとした食感が、ワラビの一番の魅力だと思います。
ちょっと苦みを感じるけど、さほど気にならない。
うん。これなら文句なく合格ですね。おひたしとしても、マタギの病人食としても。
このワラビがなくなったら、鍋に残して水にさらしているワラビを、必要分だけ取り出して、またおひたしにします。
山の神様の恵みが、思いがけず病人に優しい料理の役目を果たしてくれました。
ありがたいことです。
ご馳走様でした!
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます