2016年5月1日付のブログ「「ダークマターと恐竜絶滅」を読む」で、リサ・ランドールが唱える仮説を紹介した。
約6600万年前に生物の大量絶滅があったことがよく知られている。ここでは、恐竜の絶滅を始め、生物種の約4分の3、属の約半分が絶滅したと言われている。
この大量絶滅を引き起こした主たる原因が、巨大な流星物質が地球を直撃したことにあるという説は、ほぼ定説となっている。
ランドールは、外力の作用によってオールト雲から飛び出した彗星が地球に突入した流星物質であると仮定する。そしてオールト雲にその外力を及ぼした犯人は、天の川銀河の中心平面近くに存在するダークディスクと呼ぶ密度の高い一種のダークマターであるとする。
このランドール説に対して、私は、その外力として、太陽系外から来た巨大な天体の可能性もあることを指摘した。このとき、これがランドール説に対する反論になり得るのではなかろうかと漠然と考えていただけで、特にその根拠を示したわけではない。
しかし、2017年10月に、太陽系外からやってきたとみられる小惑星(あるいは彗星)が観測され、オウマウマウとか名付けられて、世界中の天文学関係者の興味を引くことになったのである。
この天体は、長さ800mぐらい、最大直径80mぐらいの棒状をしていると推定されている。
最近になって、この天体に関する新しい情報を知り、私もこの件に関して追加のブログを記録しておきたいと考えてこのブログを書くことにした。
宇宙にある恒星のおよそ半分は近接連星であると推定されている。近接連星に惑星や小惑星/彗星が加わると、連星に比べて惑星などの引力が充分小さい場合には、いわゆる三体問題となって、惑星などの軌道が不安定となり、この連星系から弾き出されることがあると考える。
このような天体は、その連星系から飛び出して星間を放浪するので、「放浪惑星」と呼ばれている。放浪惑星が太陽系の引力圏に引き寄せられることは充分あり得るのである。
天文学関係者の中にはこのような天体を予想する人々がいて、それが2017年10月の観測によって実証されたものとみる。
このように、天文学や宇宙物理学の分野では、理論的には充分可能性が高いと予測されながら、それが観測されて初めてニュースとなるようなものがいくつかあることを知る。
約6600万年前に生物の大量絶滅があったことがよく知られている。ここでは、恐竜の絶滅を始め、生物種の約4分の3、属の約半分が絶滅したと言われている。
この大量絶滅を引き起こした主たる原因が、巨大な流星物質が地球を直撃したことにあるという説は、ほぼ定説となっている。
ランドールは、外力の作用によってオールト雲から飛び出した彗星が地球に突入した流星物質であると仮定する。そしてオールト雲にその外力を及ぼした犯人は、天の川銀河の中心平面近くに存在するダークディスクと呼ぶ密度の高い一種のダークマターであるとする。
このランドール説に対して、私は、その外力として、太陽系外から来た巨大な天体の可能性もあることを指摘した。このとき、これがランドール説に対する反論になり得るのではなかろうかと漠然と考えていただけで、特にその根拠を示したわけではない。
しかし、2017年10月に、太陽系外からやってきたとみられる小惑星(あるいは彗星)が観測され、オウマウマウとか名付けられて、世界中の天文学関係者の興味を引くことになったのである。
この天体は、長さ800mぐらい、最大直径80mぐらいの棒状をしていると推定されている。
最近になって、この天体に関する新しい情報を知り、私もこの件に関して追加のブログを記録しておきたいと考えてこのブログを書くことにした。
宇宙にある恒星のおよそ半分は近接連星であると推定されている。近接連星に惑星や小惑星/彗星が加わると、連星に比べて惑星などの引力が充分小さい場合には、いわゆる三体問題となって、惑星などの軌道が不安定となり、この連星系から弾き出されることがあると考える。
このような天体は、その連星系から飛び出して星間を放浪するので、「放浪惑星」と呼ばれている。放浪惑星が太陽系の引力圏に引き寄せられることは充分あり得るのである。
天文学関係者の中にはこのような天体を予想する人々がいて、それが2017年10月の観測によって実証されたものとみる。
このように、天文学や宇宙物理学の分野では、理論的には充分可能性が高いと予測されながら、それが観測されて初めてニュースとなるようなものがいくつかあることを知る。